今日は、子どもを二人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のりという本のレビューです。
私は読書が大好きで、スマホやPCでネットサーフィンするよりも、本を読む時間のほうが長いです。
今週も3冊を読了。今年に入って、15冊ほどの本を読みました。
これだけ読んでると、いい本、悪い本、当たりはずれがあるよね。
そんな中でもお勧めしたいのが、今回ご紹介する一冊です。
久々に面白いFIRE本に出会いました。子ども2人育てながらFIREした夫婦の物語。
— うえけん@高配当株長期投資家 (@okiraku_tohshi) February 4, 2022
FIREへのプロセス、ヒントが満載。漠然とFIREしたい…そんな風に思っている人は読むべし。後でレビューもブログにアップします😁😁😁https://t.co/l26D3oxhfD
これまでのFIRE系の本て、独身やDINKS(←最近使わないか)の話はよく聞きます。
私もFIREを目指している一人ですが、育ち盛りの子どもが二人います。
子どもがいるのにFIREするって本はあまり多くないんだよね。
今回ご紹介する子どもを二人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のりという本は、まさに4人家族のファミリーがFIREしたプロセスが赤裸々に描かれているのです。
この本を読んだ率直な感想はこうです。
読了して感じたこと
- 子連れFIREで必要な作業、すべきことが分かる
- FIRE後に必要な資産やコストが分かる
- FIREとは何か、とても考えさせられる
それではもう少し掘り下げてみましょう!
44歳でFIREしたプロセスとは?
著者は44歳でFIRE、今はサラリーマンをやめ、講演や物書きとして生計を立てています。
まず著者の経歴がすごい
経歴
- 灘高校卒業
- 東京大学卒業
- 大手電機メーカーに入社
- イギリスに留学
- Googleに転職
えー、あんたとは学歴も仕事も全然世界が違うわねー
そうなんです、灘高校とか東大とか、もともと頭の出来も違うし、就職も大手企業や今をときめくGoogleですからね。
しがない中小企業に働くサラリーマンである私とは大違い。きっと頭も切れるんだろうな、という印象です。
FIRE本と違う点
そんな優秀で才能のある持ち主だからFIREできている―そんな風に思いがちですが、この本は普通のFIRE本とは違います。
それは、お子さんを二人育てながらFIREしたという点です。
子どもの教育費はとてもお金がかかります。一人2千万円とか聞いたことがありますね。
そんな中、FIREしたのは立派と言わざるを得ません。
わが家も同じような家族構成なのでとても共感を受けます。FIREに向けて著者が行った作業はとても分かりやすくて役だつものばかりです。
FIREに向けたシミュレーションを行う
まず、著者が行ったのはFIREに向けたシミュレーションです。いわゆるフィナンシャルプランナーがやるライフプランというやつです。
- 資産残高とこれからの稼ぎと必要な生活費を時系列に並べてみる
- 3パターンの稼ぎに分けて何歳で手元の資産がなくなるかを調べる
このライフプランに書かれた数値、例えば教育費や固定費などを流用するなどしてシミュレーションのサンプルとして利用できそうです。
また、ここでいうシミュレーションでは年間の稼ぎが0円の場合、100万円の場合、200万円の場合、といったように3パターンに分けて検証を行います。
配当金とアフィリエイトとあと何でいくら稼げばいいか…?自分に置き換えながら、FIRE後に必要な収入や稼ぎ方のイメージやアイデアが自然と浮き上がってきます。
奥さんとのコミュニケーションが重要
これは本当にそう思います。
我が家ではあまりFIREのこととか話しません。冗談めかして「早く辞めたいなー」とか言うと…
えー、でもこれから教育費用とかいっぱいかかるし、目いっぱい働いてよねー
と返されることが多いです。
子連れFIREは夫婦そろっての価値観の共有や協力体制がかかせません。
落ち着いて将来のことを話し合う時間が必要だな、とつくづく感じます。
FIREについて考えるきっかけになる
この記事を読んでいる方の中にはFIREしたいと強く思う人もたくさんいることでしょう。
でも、そのFIREしたい理由ってなんでしょうか?
会社に行くのが嫌だから?
会社に嫌な上司がいるから?
自分は好きなことをして生活したいから?
でも、FIREすると間違いなく収入面での生活レベルは下がります。あなたはそれでもFIREしたいですか?
筆者もこの本の中でも、社会参加や出会いが重要だと述べています。
また、FIREは子どもたちの生活にも大きく影響を及ぼします。
会社で働き続けることがベストではないです。それはあくまであなたにとってのこと。
FIREしたあとでも家族全員が充実した生活を送ることができる、そんなFIREのイメージをあなた自身と対話しながらデザインしなければならないのです。
FIRE本にありがちなことを自分流にアレンジしよう
これ以外の内容としてはFIRE本にありがちな内容ばかりでした。
- 家やマイカーは持たない
- 家計簿をつける
- 節約する
- 不動産投資、FXはお勧めしない
- 高配当株はやっても意味がない
筆者の場合は早くからGAFAに投資して数千万の利益を得たとも書いてあります。
このことを持って、単に投資環境が良かった、運がよかった、と片付けてはいけません。
何に投資すれば一番儲かるのか、常にアンテナを広げて、時にはリスクを取りに行く、そうした姿勢がFIREへの一歩につながるはずです。
FIREという夢を目の前にして、自分にとって真に大切なことはなにか?この本はそんなことを問いかけてくるような気がしてなりません。
FIREを目指して
いかがでしたでしょうか。
一言でFIREと言っても色々な形があります。
おれはFIREなんかに興味ないっていう人は多いですけどね。
いえ、ちょっと待ってください。退職して老後になれば、誰もがFIREすることを忘れてはいけません。
ちなみに退職直前のFIREをプチFIREって言うそうです(知らなかった)
この本を読んで、自分にぴったりのFIREとはなんなのか、見つけ出してみてはいかがでしょうか。