先日のことですが、橘玲氏の著書「専業主婦は2億円損をする」という本を読みました。
橘玲氏の本は結構好きで、昔ヒット作となった「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」や「臆病者のための億万長者入門」など読んだことがあります。
新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ (幻冬舎文庫)[Kindle版]
今日はこの「専業主婦は2億円損をする」を読了したのでその感想をまとめてみました。
結論から言うとワタシにとっては良書で、今後の人生を充実したものとするための努力が必要であると勇気づけられました!
ざっとのあらすじ
簡単にあらすじだけまとめておくとこうです。
(a)日本の労働環境は男女平等ではない。女性は常に勤労か子育てかの二択に迫られる。
(b)少子高齢社会・人手不足が叫ばれる昨今、日本が世界で生き残るためには古い発想を捨てて新しい観念が求められる。
(c)しかし、日本はすぐに変われない。変われないことに絶望するのではなく、自分で豊かな生活を探求することが大事
(d)究極は、夫婦そろってダブルインカムのニューリッチを目指す。さらに会社から独立したフリーエージェント戦略で充実した生活を送るべきである。
こんなところでしょうか。
読み終えた感想
タイトルはやや辛らつですが、本の中身を読んでみると、専業主婦を批判しているわけではないです。むしろ、専業主婦にならざるを得ない日本の元凶があってそこから脱するための勇気とがんばりの必要性を力強く表現している本です。
なので、「専業主婦」とタイトルにありますが、専業主婦に限らず、ワタシのようなしがないサラリーマンが読んでも共感できる内容になっています。
平穏な内容にちょっと意外な印象も?
橘玲氏と言えば、これまでの著書のイメージから想像できない突飛な議論を展開するイメージがあるのですが、労働を是とするこの本は、橘氏もずいぶん落ち着いたもんだな、と思いました。
ただ、書いてあることは納得もでき、自分が楽しく労働する、好きなことをやって人生を送る、そして後から収入が付いてくるフリーエージェント的な発想は、まさにワタシが目指すところのセミリタイアなのです。
いまこうしてブログを書いていることも、今後の自分のやりたいことへの模索であり、サラリーマンにとどまってたまるか、という思いがあります。
実は我が家は専業主婦状態
昨年夏に長男が生まれた我が家においては、現在、うちのヨメは育児休業中。なので、まさに専業主婦状態なのです。
このような状況では、ワタシはとても楽な生活を送れています。
保育園の送迎から子供の面倒から食事の準備なども一手に引き受けてくれますし。その分、自分の時間も増えました。
ただ、ワタシの場合は結婚当初から共稼ぎをお願いしてきました。
収入の問題ではなく、人として輝くためには社会とのつながりはかなり大事なんだろうと信じているからです。社会とのつながりをなくしますと、世界も狭くなりますしね。専業主婦になったらきっとワタシも窮屈な生活を送ることになったに違いありません。
今後の将来を考えさせられる良書
フリーエージェント戦略という点にも納得。短い人生、会社に疲弊させられるのはなく、自分がやりたいことをやって、それが収入につながっていく生活はまさに理想です。
その道はかなり険しいものを予想されますが、この本を読んで、その気持ちがますます強くなってきました。
本の中身には、安倍政権のかじ取り、女性ばかりの職場の顛末などなど一面的な表記が疑問に感じられる部分はありますが、将来の充実した人生を送るために私たちが求めなければならないことが散りばめられた良書だと思います。
セミリタイア、アーリーリタイアを目指す人がどうすれば幸せな人生を送れるのか、ふと考えるあなたにおススメしたい一冊です。みなさんも機会があれば手に取って読んでみてはいかがでしょうか。