今日は、高配当株投資と配当金の推移についてまとめてみます。
ここまで我が高配当株投資の手法は、より多くの配当金を、安定的に受け取るような銘柄に投資することを意味することをここまで述べてきました。
「より多くの」というのは、配当利回り4.4%以上という条件であることを意味します。
今日はもうひとつの「この安定的に」とはどのようなことを指すのか、について述べます。
結論から言うと、減配がないことを意味するわけですが、現実的にはそんな簡単な話ではないのです。
安定的に配当を受け取る意味
私好みの高配当銘柄のイメージ
わが高配当株投資の目的は、じぶん年金を作ることです。なので、まるで年金のように同じ金額を受け取ることが理想です。
例えば、景気が悪くなったから配当金が減配される、というのは避けたいです。
なので、理想的な配当金の推移は最低限ずっと同じ配当金を受け取れることなのです。
逆に業績連動型と呼ばれる配当政策を採用しているような銘柄にはあまり投資はしないということになります。
これはクリエートメディックという会社の配当金の推移です。
配当成長率がないものの、減配はなく安定しています。私はこういう銘柄への投資が好みです。つまり、
無成長でもいい、減配なく配当をくれるなら
ということなのです。
増配傾向の銘柄も悪くはないが…
でもですね、このような銘柄が好み、というと…
業績が拡大していて毎年増配している銘柄のほうがいいんじゃない?
そう言われそうな感じです。でも、連続増配銘柄って本当に数少ないんですよね。
私の保有銘柄の中ではSPK(7466)という商社があります。
増配銘柄と言えば、花王も有名ですが、共通して言えることは、現時点での配当利回りは高いと言えない点です。
SPKは現在配当利回り3%です。今の株価水準ではいくら増配銘柄とは言え買い増しはする気が起きません。
この辺りは配当利回り4.4%以上という条件にこだわりたいですね。
連続増配なら米国株を買ったほうがいいよね~
減配でも投資条件を満たすものもある
我が高配当株投資は減配=売りというルールを定めています。過去、業績が悪化し、減配を発表した銘柄に泣かされた思い出はたくさんあります。
- キヤノン
- JT
- h.u.グループHD
- 日工
- 三共生興
- トーヨーカネツ
- 前田道路
挙げればきりがありません。でも、例外的に減配でも保有条件を見たすケースがあります。
それは、特別配当・記念配当というものです。
こちらは三機工業という会社の配当金の推移です。
このグラフだけ見ると、2020年3月以降、減配傾向であることが分かります。
本来であれば、このような銘柄は減配したことで売りとするところですが、2020年3月期は創立90周年の記念配当、2021年3月期は業績好調による記念配当だったのです。
業績と関係ないところで株主還元策として設定された記念配当。これが続かないからと言って売りとするのはどうか、業績は順調そのものなのに。
そこで、記念配当・特別配当の年を除外し、増配傾向であれば良しとするルールとしたのです。
業績悪化に伴う減配は売り
よって、記念配・特別配以外の理由で減配した場合は、即売りとなります。
こちらは日本たばこ産業の配当金の推移です。
2021年12月期は減配を予定しています。これは業績悪化を伴うもので即売り、とするのが我が高配当株投資のルールとなります。
安定的な配当の見極めの問題点
この減配したときの見極め(特別配・記念配かどうか、という違い)については、自分でも大きな違いがあるな、と課題を感じています。
一つ目は、記念配当だったかどうかというのは、ネットで各社IR情報を確認するか、会社四季報で確認するしか方法がない点です。
このように会社四季報では、記念配だったかどうか一目瞭然です。でも、ネット証券では記念配・特別配かどうか、確認するのは難しいです。
このことについては、本ブログで特別配・記念配かを踏まえた上で、監視銘柄を公開する予定です。
二つ目は、特別配・記念配と会社が言うか言わないかだけで投資判断が分かれてしまう点です。
- 今回は特別配だからねーとアナウンスした場合=保有継続
- 業績が良かったから増配しちゃおう、でも特別配とは言わないよ=翌年通常モードに戻ったら「売り」
つまり三機工業のほうは2年連続で減配でも保有継続、日本たばこ産業は減配1回目で売り、という投資判断になるのです。
なんか矛盾していると思うんですが、このあたりは今後の課題として検討を進めていきたいですね。
最後に
ということで今日は、安定配当の考え方についてまとめてみました。
安定配当の定義は色々な考え方があります。このあたりはみなさん独自のカスタマイズを加えてもよいのではないでしょうか。
ひとつだけ言えることは、多少の減益決算だからと言って簡単に減配していしまう会社があるってことです。
このような銘柄への投資は避けるように高配当株投資を続けていきたいですね。