対象銘柄の3つの条件
高配当株投資ではその名のとおり、配当利回りの高い銘柄に投資することになります。
でも、その銘柄を買うのに、ただ、配当利回りに飛びつくわけではありません。
高配当株投資においてどんな銘柄を買うのか、条件は3つあります。
高配当株投資3つの条件
- 配当利回り4.4%以上であること
- 2009年以降減配がないこと(特配、記念配は除く)
- 過去10年間営業利益ベースで赤字がないこと
そう、このわずか3つのルールです。
では、これらの条件を内容をチェックしていきましょう。
配当利回り4.4%以上であること
このブログでの高配当銘柄は、配当利回り4.4%以上としています(税引き前)。
なぜ、4%でもなく5%でもなく、4.4%なのか…
ごめんなさい、それは客観的なデータはないんです。。。
経験則、というかやりやすさというか、なんとなくの理由なのです。
- 4%超とすると、そこから20%ぐらい下げる銘柄がかなりあった。
- 5%超とすると、投資できる銘柄があまりない
そんな印象で配当利回り4.4%以上としています。
2009年以降減配がないこと
2008年から2009年にかけてリーマンショックによる業績の影響はとても大きいものがありました。
さらに2020年春のコロナショックでも経済は大きなダメージを受けました。
そんなリーマンショック、コロナショックなど2009年以降減配しなければ、今後、経済が傾いたとしても、減配しないのではないか、と考えます。
高配当株投資の目的は長期に渡り安定的な配当を受け取ることが目的です。
ちょっとやそっとのことで減収となり、すぐに減配するような会社には投資はしません。
株主還元として配当金を重視している会社―これを過去の推移からあぶり出すというのがこの条件の主旨です。
なお、高配当株投資としては、2009年以降配当金が同額であれば良く、増配傾向にあるかは条件としません。
また、記念配、特別配などは業績と連動しないケースも多いです(例えば、創立○周年とか)。
なので、記念配、特別配の分だげ減配があっても投資対象とします。
過去10年間営業利益ベースで赤字がないこと
高配当株投資は長期投資です。
なので、簡単に赤字を計上するような銘柄では安心して配当を受け取れない可能性も高まりますね。
そこで過去10年間、本業の順調度を示す営業利益ベースで赤字はなかったかをチェックします。
蛇足ですが、私はこうした指標を見るときは営業利益ベースで見ることとしています。
- 純利益は特別損失(利益)など本業とは関係ない部分で数字のブレが大きくなる
- 経常利益なども本業とは関係のない利益(為替差益(損))などで本業を示すとは言い切れない
たった3つの条件で大丈夫なのか?
高配当株投資で銘柄選別する際に重視しているのはこの3つの条件だけ。
本当にこの3つの条件だけで大丈夫なのか?
よく株の雑誌とかで、小難しい指標とかよく目にするじゃない。
銘柄選別する際に用いられる条件
- 予想PER○倍以下
- 予想PBR○倍以下
- ROE○%以上
- 売上高営業利益率○%以上
- 自己資本比率○%以上
- キャッシュフローマージン比率○%以上
- 配当性向○%
などなど
もちろん、これらの意味を知っているに越したことはありません。こういう指標は投資するかどうかの判断とはしません。
敢えて言えば、自己資本比率と配当性向は見ますけど、ああ、なるほどねってチラ見する程度ですね。
あとよく言われるファンダメンタル分析ですが、それも全く考慮していないです。
- 過去5年間増収増益傾向にあるか
- 将来性のある業界か
- 将来成長が期待できる事業内容か
- テーマ性をもった銘柄か
- 会社の成長が期待できるか
こんなこともあまり考慮しません。
高配当株投資では配当金を継続して出してくれる銘柄に投資することです。
もしも、将来性があって成長が期待できる企業ならば、配当金なんかよりも内部留保して投資に回すべきでしょう。
そういう会社に配当金を求めるのは銘柄選別として矛盾しています。
ネットの株サイトでも、配当金を重視した銘柄選びのはずなのに、こうした将来性や成長性を重視しすぎる傾向があるので要注意です、
最後に
ということで今日は高配当株投資において銘柄選別する条件や指標、重視するポイントをまとめてみました。
この辺りは経験しながら磨いていくものも含まれています。
みなさんも実践を通して自分流にアレンジするのもよいですね。
私もまだまだ勉強していきたいと思っています。