投資に興味はあるけれど、リスクは避けたい…
将来のために、着実に資産を増やしたい…
そうお考えの方にぜひ知っていただきたいのが、日本国内の高配当株投資です。
リンダ・グラットンら著「LIFE SHIFTー100年時代の人生戦略」にも書かれていた通り、人生100年時代。
健康寿命が延び、マルチステージ化する現代社会においては、私たちの誰もが直面する「重くのしかかる老後問題」は決して無視できない現実です。
公的年金だけでは不安、退職金もどうなるか分からない――そんな漠然とした不安を抱える中で、安定的な資産形成の重要性は増すばかりです。
高配当株投資とは株価の値上がり益だけでなく、企業が株主へ利益を分配する「配当金」を主な収入源とする投資手法です。
この配当金があなたの将来を支え…
値上がり益であなたの精神的な支柱となる…
高配当株投資はあなたにとってかけがえのない生活基盤となり得るのです。

今回は、日本株で高配当投資を行うことの魅力について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
これから個別銘柄投資にチャレンジしたい人…
インデックス投資の一部を個別銘柄投資に切り替えたい人…
自分の投資スタイルに自信が持てない人、悩んでいる人…
そんな人に向けて書いてみました。
私は2016年から高配当株投資に本格参入。総資産は5600万円を超えることができました。

私は普通のサラリーマンで、会計に関する特別な知識も持っていませんし、株の専門家でもありません。もちろん株価を予言できる予知能力もありません。
高配当株投資なら、こんなど素人投資家でも十分に相場で生きていけるのです。
【自己紹介】
・2012年から高配当株投資を開始
・基本買ったら売らない長期投資家
・配当金は再投資、複利が基本
・2025年のわが高配当PFは年初来+4.86%
なお、ご意見・ご感想はX(元Twitter)までお願いいたします。
Tweet to @okiraku_tohshi高配当株投資って結局何がいいの?私が推奨したい理由

「配当金って、どれくらいの金額がもらえるの?」「元本割れのリスクは?」など、疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
日本国内の高配当株投資には、特に推奨したい理由がたくさんあるのです。
定期的なインカムゲイン(配当金)で生活費や再投資に充てられる
中流以下の人間はお金のために働く。金持ちは自分のためにお金を働かせる
ロバート・キヨサキ(『金持ち父さん貧乏父さん』著者)
高配当株投資の最大の魅力は、なんといっても定期的に得られる配当金です。
多くの日本企業は、年1回または年2回、配当を実施します。この配当金をどう使おうがあなたの自由です。
生活費の足しにすることもできます。
自分のスキルアップのための資金にすることもできます。
飲みに行く回数を増やしたり、ちょっと豪華なお食事代にもできます。
ベンツやビーエムを買ってもいいかもしれません。
そして、再投資に回してさらに資産を増やしたりと、とにかく様々な活用が可能なのです。
もしも、自分のお小遣いが2,3万円増えていたら…なんて思うこともあるかもしれませんが、配当金は何もしないでお金が入ってくる副業みたいなもんです。
まるで不労所得のように働かずしてお金が入ってくる感覚は一度体験すると病みつきになること間違いなしです。
株価変動リスクが比較的穏やかで、精神的に安定しやすい
自分が解決できないことを心配して時間を浪費するのは、建設的とはとても言えない。お金を運用するなら、何かとんでもない事態が起こるかもしれないと覚悟するしかない。それ以外は、愚かな楽観主義者でいればいい。
チャーリーマンガー
高配当を出す企業は一般的に業績が安定しており、成熟した大企業が多い傾向にあります。
そのため、新興企業のように急激な株価変動に見舞われるリスクが比較的低いです。増収増益決算にも関わらず市場コンセンサスに達しないという理由で株価はストップ安…なんてこともありません。
株式投資で成功するコツは長く続けることです。高配当株投資なら精神的に安定して投資を続けやすいという特徴があります。
短期的な株価の上げ下げに一喜一憂することなく、じっくりと長期的な視点で資産形成に取り組むことができます。
そもそも「長期投資」ってカッコいいですよね。
でも、いざ株式相場全体が暴落に見舞われると、恐怖のあまり売ってしまったり、ちょっと利益が乗ると利益確定したくなったり…長期投資って意外と難しいのです。
投資の神様ウォーレン・バフェットは「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない」という言葉を残しています。
これは、長期的な視点を持つことの重要性を示唆しています。
高配当株投資は長期的な視点なしに成功の道はありません。自然に長期的な投資スタイルを身に着けることができるのです。
円安に強い!内需関連株も多く、分散投資しやすい
日本国内の企業に投資するため、為替リスクを気にせず投資できるのが大きなメリットです。
特に、海外に比べて円安が進行している現在、日本円で収入を得る方にとっては、為替の変動を気にせず投資できる点は安心材料となるでしょう。
また、高配当株の中には、電力、ガス、通信、鉄道など、日本の生活に欠かせない内需関連企業も多く、ポートフォリオを分散しやすいという利点もあります。特定の産業に偏らず投資することで、リスクを軽減できます。
わが高配当ポートフォリオのセクター別保有割合です。

このように分散投資を進めることであなたのポートフォリオはぐっと安定感を増すことになりましょう。
NISAとの相性抜群!非課税で効率的な資産形成が可能
2024年から新NISA制度が始まり、非課税投資枠が大幅に拡大されました。NISA口座で高配当株を購入すれば、通常約20%かかる配当金への課税が非課税になります。
これは、手元に残る配当金が増えることを意味し、より効率的に資産を増やすことが可能です。長期的な資産形成を考える上で、NISAの活用はもはや必須と言えるでしょう。
ただし、新NISAはお得ばかりではありません。新NISAだからこそ個別銘柄を購入する際の注意点があります。このことについては別ページで紹介します。
サラリーマン投資家にとって高配当株投資が「最適解」

日々仕事で忙しいサラリーマンの方にとって、高配当株投資は特に相性が良い投資手法と言えます。
時間効率の良さ
デイトレードや短期売買のように頻繁な株価チェックや売買判断は不要です。一度優良な高配当株を見つければ、あとは企業からの配当金を定期的に受け取り、必要であれば再投資するだけ。
あなたには株価ボードを眺める以上にもっと重要なことに目を向ける必要があります。
それは上司やクライアントからの指令や指示だったり、お子さんの面倒や親御さんの介護だったりします。
二度と戻ることがない人生、充実した時間の過ごし方に集中しながら、着実に資産を築いていくことができるのが高配当株投資の真骨頂なのだと言えます。
特にわが高配当株投資は、世間に出回っている配当株投資法をそぎ落とし、最低限の手間でインデックスを上回ることができる手法に精査しました。
ことことについては別ページで紹介します。
本業収入とのシナジー
給与という安定した収入源があるため、株価の一時的な下落にも動じにくい精神的な余裕が生まれます。
むしろ、株価が下がって配当利回りが上がった時は、追加購入のチャンスと捉えることも可能です。
また、給与の一部を定期的に投資に回すことで、少額からでも着実に投資元本を増やし、配当金収入を積み上げていくことができます。
「もう一つの年金」へ繋がる複利の恩恵
サラリーマンとして働く期間は、多くの方が数十年単位に及びます。
この長い期間にわたり、受け取った配当金を再投資し続けることで、資産が指数関数的に増えていく「複利の力」を最大限に活用できます。
まさに「時間を味方につける投資」であり、老後の生活費を支える「もう一つの年金」として、あるいは大きな経済的基盤として、将来の不安を大きく軽減してくれるでしょう。
老後2,000万円問題などありましたが、漠然とした不安に対し、自力で解決策を講じる一歩となります。
高配当株投資は、本業を持つサラリーマンにとって、無理なく、着実に、そして精神的な負担も少なく資産形成を進めるための、まさに「最適解」の一つと言えるでしょう。
投資と投機の違い…高配当株投資が示す「投資の王道」
財産をため込んで幸せになろうとするのは、体中にサンドイッチを貼り付けて空腹を満たそうとするようなものです。
ロジャー・コーレス著「仏教の目指すもの」より引用
投資の世界には、「投資」と「投機」という二つの異なる考え方があります。この違いを理解することが、長期的に成功する資産形成の第一歩です。
投資(Investment)とは: 企業の本質的な価値や将来性に着目し、その成長や生み出す利益(配当金など)を長期的に享受することを目指す行為です。時間を味方につけ、企業が成長する恩恵を受け取ることで、着実に資産を増やすことを目的とします。事業への参加意識を持ち、企業の価値が向上すれば、株価もそれに伴って上昇し、配当も増えるという考え方が基本です。
投機(Speculation)とは: 短期的な市場の価格変動のみに注目し、その変動を予測して売買することで、迅速な利益を上げようとする行為です。企業の価値そのものよりも、市場の需給や心理、チャートの動きなどに重きを置きます。ハイリスク・ハイリターンを狙う傾向が強く、時にギャンブル的な要素を伴うこともあります。

高配当株投資は、まさに「投資の王道」をゆく戦略です。
皆さんの中には、株式投資に良いイメージを持っていない人も多くいると思います。
昼夜モニターの前にかじりついて、博打のようにうったはったを繰り返す行為
だまし討ちのようにいらない株を売りつける行為
株は弱肉強食の世界、プロや悪いヤツに騙されるのではないか
高配当株投資はそんなギャンブルとは全然違います。
目先の株価の上げ下げに一喜一憂する投機とは一線を画し、安定した利益を生み出し続ける優良企業の株を保有し、その恩恵を享受することが目的だからです。
企業が配当を出し続けるには、安定した収益力と健全な財務体質が不可欠であり、これこそが企業の本質的価値に他なりません。
長期的な視点で配当という形で着実に利益を受け取り、それを再投資することで複利の力を最大限に活かす。この堅実で理にかなった高配当株投資こそ、慌ただしい市場の動きに翻弄されることなく、あなたの資産を増やし続ける揺るぎない「王道」の戦略なのです
データが語る高配当株の強さ

高配当株は儲からない、非効率だという意見も散見されますが、本当にそうなのでしょうか?具体的なデータを見ながら解説していきましょう。
高配当株ポートフォリオの優位性
野村アセットマネジメントの分析によると、1995年1月から2024年12月末の約30年間で、日本の「配当利回り上位ポートフォリオ」は「下位ポートフォリオ」と比較して、相対的に高いパフォーマンスを示しているという結果があります。
これは、高配当株が長期的に見て市場平均を上回るリターンをもたらす可能性を示唆しています。
配当再投資による複利効果
配当金を再投資することの有効性は特に長期投資において絶大な効果を発揮します。
「複利の力」と呼ばれるこの効果は、受け取った配当金でさらに株を買い増すことで、次回の配当金がさらに増え、資産が雪だるま式に増えていく現象を指します。
野村證券の試算では、2004年12月から2024年11月までの20年間、TOPIXを持株会で投資した場合、奨励金と配当金の再投資効果によって、評価額に約172万円~203万円もの差が生じたと報告されています。

また、SBI証券のレポートによると、野村日本株高配当70指数の約10年間のリターンを比較した場合、配当を考慮しない指数が2.03倍だったのに対し、配当を再投資した場合は2.89倍にまで増加したというデータもあります。
この結果は、長期的な資産形成において配当再投資がいかに重要であるかを明確に示しています。
ウォーレン・バフェットはまた「株式市場は、辛抱強い人から焦りやすい人へお金を移す装置だ」と述べています。これは、短期的な市場の変動に惑わされず、じっくりと待つことが投資成功の鍵であることを示唆しています。
伝説の投資家ジョン・テンプルトンの「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観とともに成熟し、陶酔の中で消えてゆく。悲観のときが最高の買い時であり、楽観のときが最高の売り時である」という格言は、市場の感情に左右されず、冷静に投資判断を下すことの重要性を教えてくれます。
高配当株は、株価が下落して配当利回りが上昇した時に、割安感から買いが集まりやすい傾向があります。
実は個人投資家は高配当株が大好き

日本において、多くの個人投資家が高配当株に魅力を感じ、積極的に投資しています。
マネックス証券の調査(2025年3月時点)によると、個別株投資をしている個人投資家の実に92%が配当金を受け取った経験があり、さらに76%が高配当を理由に銘柄を選んだことがあると回答しています。
また、日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(2023年度版など)によれば、約21%が配当・分配金等を重視して投資を行っているという結果が出ています。

配当金をもらうことが、投資を継続する大きなモチベーションとなっていることも示されています。
実際、高配当株投資に焦点を当てることで、安定した投資成績を上げている個人投資家の事例も存在します。
また、平均保有期間は「10年以上」が27.4%。4割以上(44.8%)が“5年以上”保有したとされています。

「高配当」「長期投資」という言葉に違和感を感じる人もいるかもしれません。これらのように調査結果を見る限りでは、高配当株や長期投資を実践している個人投資家は意外と多く、むしろ多数派、ということになります。
また、日経マネーの個人投資家調査2025においても同様の結果が出ています。
「高配当株・優待株などの利回り投資」に着目している個人投資家はも前回から3ポイント以上伸びて23.9%を占める、という調査結果が出ています。
これらの事例は、単に高配当株に「人気がある」だけでなく、適切に銘柄を選び、長期的に投資を継続すれば、実際に安定した利益を期待できることを示唆しています。
高配当株投資を始める前に知っておきたいこと

魅力的な高配当株投資ですが、個別銘柄ならではの注意点もあります。
- 「高配当=優良企業」とは限らない: 一時的に配当利回りが高くても、業績が悪化している企業や、無理な配当を出している企業もあります。投資する前に、企業の業績や財務状況をしっかり確認することが重要です。
- 減配・無配のリスク: 企業の業績悪化などにより、配当金が減額されたり、支払われなくなったりする(減配・無配)リスクもあります。過去の配当実績や、企業の配当方針を確認するようにしましょう。
- 株価下落のリスク: 高配当株といえども、株価が下落するリスクはゼロではありません。分散投資を心がけ、一つの銘柄に集中しすぎないようにしましょう。
しかし、やり方によってはあなたもインデックスを上回ることができるのが高配当株投資の魅力なのです。
まとめ:日本株高配当投資であなたも賢く資産形成を始めよう!

日本国内の高配当株投資は、有名投資家の哲学と確かなデータに裏打ちされた、定期的な配当金収入による安定感と、株価の値上がりも期待できるバランスの取れた投資手法です。
そして、新NISAを活用すれば、さらに効率的に資産を増やすことができます。
特に、時間的制約のあるサラリーマンの方にとって、無理なく長期で取り組め、着実に資産を増やすための強力なツールとなるでしょう。
漠然とした老後の不安を解消し、「もう一つの年金」を自らの手で築くために、高配当株投資は非常に有効な選択肢です。
インデックス投資とは異なる「配当金」という確かな収入源は、あなたの投資生活に大きな安心と自由をもたらしてくれるはずです。
多くの個人投資家がその魅力に惹かれ、実際に成果を出している事実も、高配当株投資の有効性を後押ししています。
投資と投機の違いを理解し、企業の価値に根差した高配当株への長期投資こそが、真の「投資の王道」です。目先の利益に惑わされず、堅実に資産を育てていくこの戦略は、あなたの未来を明るく照らす確かな道となるでしょう。
もちろん、投資にはリスクが伴いますが、企業の選定を慎重に行い、長期的な視点で配当金を再投資していくことで、あなたの資産形成の強い味方となるでしょう。
次は、高配当株投資のメリットについて深堀していきます!

まずは少額からでも、高配当株投資を始めてみませんか? 将来のあなたの生活を豊かにする第一歩になるはずです。
