最近、株価が好調ですね。そんな中、強気な発言が飛び交うネット界隈。
高配当株投資家と自称しておきながらも、本当に高配当株投資家なの?と疑うような言動も散見されます。
また、どうでしょう、あなたの周りにも…
株買ったほうがいいよ、儲かる買い方、教えてあげようか??
求めてもいないのにそんなアドバイスをしてくる人っていませんか?私の周りにはいます笑
そこで今日は、こんな発言をしている人がいたら高配当株投資家なのか疑え、というテーマでお送りしたいと思います。
結論から言うとこうです。
- 長期投資は素晴らしいと言っている
- 株価が下がった局面で買えない
- 高配当利回りだけを見て買い推奨している
- 為替リスクの理由だけで米国株よりも日本株の方が良いと主張する
- FP○級とかなんとかアナリストで威厳を保とうとしている。
- 株価上昇を祈っている(または喜んでいる)
それでは一つ一つ見ていきましょう!
高配当株投資=長期投資であるべきと言っている
確かに長期投資って耳触りの良い言葉です。でもね、長期投資は結果であって目的ではないと思うんです。
株式投資をやっている以上、見込み違いなんていうのはざらにあります。見込み違いがあったのに、長期投資は美徳、みたいな感じで保有し続けるのはどうかと思います。
最近ではコロナショックで株主重視経営のバケの皮が剝がされていますよね。
良い例が累進配当政策。経営方針として掲げていながらも、昨今のコロナショックで業績は悪化、累進配当政策の看板を簡単に下げる会社も多々ありました。
会社はあなたを簡単に裏切るんです。
そんな銘柄をあなたはずっと一途に持ち続けるのでしょうか?そんな会社よりも株主を重視した会社ってごまんとあるんじゃないですか?
長期的な視点で投資対象を考えるのは大切です。が、思惑と違えば売りの判断を下すのは、手法は違えど株式投資の基本だと思います。
高配当利回りだけで買い推奨する
高配当株投資とは高配当銘柄に投資する方法ではありません。というか、高配当株をむしろ買ってはいけません。
ワタシの中での高配当株投資は…
- 配当利回りは4.4%程度あれば十分
- 長期に渡って配当金を出す
- 減配はしない安定した業績面での実績
どちらかというと、株価の下落や業績の一時的な悪化に伴い、高配当化した銘柄を拾うイメージです。
例えば、今、この地合いがよい中で、5%~6%の高配当銘柄は、株価急落によって簡単に7%~8%になるんですよね。
例えばJTがいくら高配当銘柄だとしても、業績悪化に伴って減配続きでは投資する意義はありません。
高配当株投資だからこそ…
- 過去の配当の推移を確認する
- 過去の業績の安定性や継続性を確認する
- 株主還元策、配当政策などの方針を確認する
- 高配当すぎる銘柄には手を出さない
配当利回りとは違った視点で見ることの方が大事なのです。
為替リスクだけで米国株は危険と言う
確かに米ドル建てで投資する米国株投資には為替リスクが伴うのは確かです。
でもね、為替リスクがあるからと言って米国株への投資はダメというのは短絡すぎます。
日本株よりも米国株の方が優れている点というのもあって…
- 米国株には何十年連続増配銘柄が存在する
- 世界各国で展開する大企業が多い
- 景気や市況に影響を受けないブランド力のある銘柄もある
- 株主重視の傾向が強い
例えば、何十年も連続で増配している会社って日本では花王とSPKぐらいしか知らないです。でも、米国株ではそんな銘柄がゴロゴロしていますね。
Name | Symbol | 連続増配年 |
American States Water | AWR | 66 |
Dover Corp. | DOV | 65 |
Genuine Parts Co. | GPC | 65 |
Northwest Natural Gas | NWN | 65 |
Emerson Electric | EMR | 64 |
Procter & Gamble Co. | PG | 64 |
Parker-Hannifin Corp. | PH | 64 |
3M Company | MMM | 63 |
Cincinnati Financial | CINF | 61 |
Coca-Cola Company | KO | 59 |
Farmers & Merchants Bancorp | FMCB | 58 |
Johnson & Johnson | JNJ | 58 |
Lancaster Colony Corp. | LANC | 58 |
Lowe’s Companies | LOW | 58 |
中には65年連続増配なんて会社もあります。
こう考えると、業績がちょっと悪くなっただけで減配したり、景気の影響を受けやすい国内株よりも、米国株のほうが高配当株投資としては理想だと思えてきます。
アセットアロケーションの面からも日本円だけではなく、外貨を保有することは良いことです。
円高になるリスクもあれば、円安になるリスクもあるわけですからね。
このことから資産運用の面からも米国株への投資は問題がない、と言うか、むしろ投資しなきゃダメと思うのです。
今は高くて買えない=コロナショックで買えてない
これはワタシの知人にもいるのですが、今は高くて買えない、日経平均が〇円さがったら買いたい…そう公言しておきながらもコロナショックで全然購入できなかった投資家っているはずなんです。
行動力の伴わない言動には説得力はありません。
昨年のコロナショックのような局面で買いを入れられなければ、お金持ちにはなれませんね。
このことはワタシも反省すべき点も多いです。もう少しリスクを取れるように心の準備と追加投資の準備を忘れないようにしたいです。
肩書きで威厳を保とうとしている
高配当株投資って、別に決算書を読み込まなくても投資できるシンプルな投資法です。
にもかかわらず、FP1級とか証券アナリストがどうだとか、なんとなく知識があると株式投資で成功してそうな雰囲気はあります。
資格をもってようがどこの大学を出ていようが、株式投資のパフォーマンスとは関係ない話よね。
まあ、ブログ運営的には資格を公表したほうが箔が付くのでしょうけど。
素人でもプロに勝てるのが株式投資の世界。また、投資手法もシンプルであるべきで、楽しみながら株式投資に取り組んでいくべきです。
もちろん、日々の勉強と努力は必要だけどね。
株価上昇を祈っている(または喜んでいる)
高配当株投資家を名乗っていながら、株価が上昇すると喜んでいるのを見ると本当に高配当株投資家なの?って思ってしまいます。
だって、高配当株に投資するのが目的なんですよ、株価が上がったら、利回りが下がって株を買えなくなってしまうじゃないですか。
ええ、おかげで今は買い出動できなくてヒマでしょうがないですわ。
高配当株投資家にしてみたら、株価なんて上昇せずにずっと配当利回り5%でいてもらったほうが断然嬉しいですよ。まるで定期預金のように毎月積み立てて、配当金生活への道も早まりますしね。
最後に
ということで今日は、こんな発言をする人は高配当株投資家なのか疑え、というテーマでまとめてみました。
勉強するなら書籍が一番ですね。一応、ワタシが読んだ株式投資本のリンク集を張っておきます。よろしければぜひご一読を。
まあ、発言するのは自由ですからね、自由にどんどん発信していけばいいんですよ。受け取る側はこの言葉を信じていいのか、信じないほうがいいのかかぎ分けることが必要ですね。
ワタシもこうして発信する側ですが、信じるか信じないかはあなた次第です笑
ただ、言霊(ことだま)という言葉があるように、プラスに作用するような発信を心がけていきたいですね。