先日Xにもポストしたのですが、この度、我が家の投資資産が一億円を突破しました!
9月末の資産残高、計算してみたら、いつの間にか億ってたっぽい😆#高配当株
— うえけん@高配当株長期投資家 (@okiraku_tohshi) October 4, 2025
高配当株の目標は配当金をたくさんもらうこと。資産増はあまり気にしていなかったのですが、1億はひとつの区切りなのでうれしいですね。
また、1億円突破と言っても、主力の高配当株銘柄のほか…
- お小遣い口座(中小型成長株、優待株)
- インデックス投資(イデコや積立NISA)
- 個人向け国債
こうしたアセットも含めてた総合計なので…
頑張って高配当株だけで1億達成するのだ!
と気持ちを新たにするワタシです。
で、ひとつの区切りということで、自分の運用成績の振り返りのほか、高配当株投資のすばらしさをお知らせしたく記事にまとめてみました。
【自己紹介】
・2012年から高配当株投資を開始
・基本買ったら売らない長期投資家
・配当金は再投資、複利が基本
・2025年のパフォーマンスは年初来+18%で奮闘中
高配当株で成功したいと思っているあなた、投資スタイルで迷走しているあなたにも参考になると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!
なお、ご意見・ご感想はX(元Twitter)までお願いいたします。
Tweet to @okiraku_tohshi資産1億円の一角を担った高配当株投資法とは…
高配当株投資は非効率、高配当株は上がらない、高配当株100万円買っても配当金は数万円しかもらえない…
そんなイメージや見方があります。
でも、私は2012年から高配当株投資を実践していますが、結果的に大きく資産を増やすことができました。
しかも、その間、様々なXXショックに見舞われたわけです。
2012年以降のXXショック
- チャイナ・ショック
- ブレグジット・ショック
- 米中貿易摩擦/利上げ懸念
- コロナ・ショック
これ以外にも最近ではトランプ関税ショックとか植田ショックとかいろいろありました。
日経平均株価は5万円を突破し、結果だけ見れば右肩上がりの上昇相場ですが、そのプロセスは海千山千。
相場参加者なら、全てが順風満帆だったと言えない投資環境だったと誰もが口をそろえて言うはずです。
そんな中私が取った投資法とはこのようなものでした。
2009年以降減配がなく、過去10年間営業赤字のない銘柄を配当利回り4.4%超で買い付ける。それを売らずに永久保有する。
銘柄選びには、予想PERや営業利益率、ROEなどは全く考えませんでした。
この手法でどこまで通用するのか?これだけをひたすら実践したところ…
こんなシンプルな方法でも株式相場で通用することが分かったのです。
以降、2016年に高配当株投資に本格参入。先ほどの基本ルールを守るだけで、高配当株ポートフォリオで1億円を達成することができたわけです。
なお、わが高配当株の運用方法を知りたい方はこちらをご覧ください。
高配当株ポートフォリオを評価してみる

ここからは私が現在運用中の高配当PFについてまとめます。
なお、わが高配当PFはブログでも公開しています。よろしければあわせご覧ください。
高配当株PFの対インデックス評価
アクティブ運用はインデックスに勝てない…
インデックスに勝てないのに個別銘柄を買う人って頭悪いの?
そんなネットの声も耳にしますが、私がなぜ個別銘柄を買うかというとインデックスに勝っているからなんですよね。
こちらの図は、過去10年間におけるインデックスとの比較です。TOPIXやS&P500と比較してもわが高配当株投資がアウトパフォームしています。

2014年末時点を基準として、2025年10月末現在の運用パフォーマンスは以下のとおりとなっています。
| 年 | TOPIX | SP500 | 高配当PF |
| 2025年10月末 | 142.45% | 229.55% | 260.60% |
CAGR(年平均成長率)は以下のとおりです。
| TOPIX | SP500 | 高配当PF | |
| CAGR | 9.26% | 12.67% | 13.68% |
運用成績も年平均成長率もTOPIX、S&P500をアウトパフォームしています。
ちなみに、わが高配当株ポートフォリオによる運用で軌道に乗ってきたのは2020年以降。
開始して5年間ほどは試行錯誤を重ねて多くの失敗も重ねてきたというハンデ付きです。2017年から2018年にかけて大幅にパフォを落としているのはそのせいです。
それでもインデックスより勝る成果を上げることができているのです。
なお、運用結果は毎月ブログで更新中です。よろしければ参考にしてください。
シャープ・レシオで評価してみる
次に、わが高配当株をシャープレシオで評価してみることとします。シャープレシオってあまり聞いたことがない人もいるかもしれません。
シャープレシオとは…
投資で得られた超過リターンを、そのリターンを得るために負ったリスク(ボラティリティ)で割って算出する指標。投資のブレ幅を考慮した上で、投資効率の良さを評価するために使用します。
シャープレシオは、過去の年間運用成績が分かれば誰でも作成することができます。
評価方法は以下のとおりです。
| シャープレシオ | 評価 | 意味 |
| 1.0以上 | 優秀 | リスクを取った分、十分な超過リターンを得られた。 |
| 0.5~1.0 | 良好 | 平均より良いパフォーマンス。 |
| 0.0~0.5 | 許容範囲 | リスクの割に超過リターンが少ない。 |
| 0.0未満 | 悪い | リスクを取ってもリターンがない(マイナス) |
.
わが高配当PFとTOPIX、S&P500とシャープレシオを比べてみると以下のとおりとなります。
| 資産 | シャープレシオ |
| 高配当PF | 0.95 |
| TOPIX | 0.68 |
| S&P500 | 0.73 |
シャープレシオの前提条件
- 2015年以降過去10年間で算出
- リスクフリーレートは過去10年間の国債利回り平均値を採用(日本株は0.16%、米国株は1.85%)
わが高配当株PFはTOPIXよりもS&P500よりも投資効率が良いことになります。
また、シャープレシオ0.95は、プロが運用する国内株アクティブ投信361ファンドの中でも上位10以内に入るレベルとなります。
| 順位 | ファンド名 | シャープレシオ (10年) |
| 1位 | シンプレクス・ジャパン・バリューアップ・ファンド | 1.06 |
| 2位 | 野村 情報エレクトロニクスファンド | 1.05 |
| 3位 | 三井住友DS三井住友・配当フォーカスオープン | 1.01 |
| 4位 | 三井住友DS三井住友・フォーカス・ジャパン・オープン | 0.99 |
| 5位 | AM-One新光ジャパンオープンⅡ | 0.98 |
| 6位 | 三井住友トラストニュー配当利回り株オープン(配当物語) | 0.97 |
| 7位 | 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン | 0.96 |
| 8位 | 三井住友DS大和住銀日本グロース株ファンド(海のくに) | 0.95 |
| 9位 | 野 村小型ブルーチップオープン | 0.94 |
| 10位 | AM-OneOne国内株オープン(自由演技) | 0.93 |
平均成長率や標準偏差を比べてみましょう。
| 資産 | 平均成長率 | 標準偏差 |
| 高配当PF | 13.25% | 13.74% |
| TOPIX | 9.16% | 13.16% |
| S&P500 | 12.49% | 14.59% |
標準偏差は数値のバラツキを意味します。数字が大きいほど資産の増減(株価の上下動)が大きい(=リスクが大きい)ことになります。
この表からは読み取れることは…
- TOPIXより資産の増減が大きく、S&P500よりも小さい
- 3つの中で最も資産の平均成長率が大きい
ということになります。
これは正規分布図というグラフで示すことができます。

※Googleスプレッドシートで作ると少々怪しいのでエクセルで差し替え予定
このことが分かると、自分で運用するポートフォリオのぶれ幅が分かってきます。
| 範囲 | 確率 | MY_PFリターン |
| 平均値μから±1σ | 約 68.3% | -2.09%~26.75% |
| 平均値μから±2σ | 約 95.4% | -16.51%~41.17% |
| 平均値μから±3σ | 約 99.7% | -30.93%~55.59% |
つまり、約68.3%の確率で-2.09%~26.75%の中で資産増減が収まることを示唆しています。
私の場合は、保守的な投資家なので…
・約4.7%の確率で資産は16.51%以上減る可能性がある
・約0.03%の確率で資産は30.93%以上減る可能性がある
このようなリスクを見積もっておくことで、運用資産の下限も認識できますし、1億円達成したからと言って全然油断ならないことも明確になります。
いずれにしても、わが高配当株PFは、
高配当株投資らしくボラティリティの低い手堅い安定運用が実現でき、かつ、インデックス運用に劣らない運用成績を上げることができている
そう評価できるのです。
一億貯めて何か変わったか?

いえ、何も変わっていません。
毎日、奥さんの弁当とミネラルウォーターを入れた水筒を持って会社に行き、いつも通り仕事してまっすぐ自宅に帰ります。
特に贅沢な腕時計や高級車を買うこともなく、外食に行く機会も増えることはありません。
ただ、経済的に豊かになると日々の生活に余裕が出てくることは間違いないです。
子どもの習い事とか家族旅行など、形にならないものにお金をかけるようになりました。
この辺りは、DIE WITH ZERO(ビル・パーキンズ)や「幸せをお金で買う」5つの授業(エリザベス・ダン)の考え方に影響を受けています(読んでない人はぜひ読んでみてください)。
1億円を達成した景色は想像していた以上に普通の日常…
FIREする気持ちも起きず、今までどおり株アプリとにらめっこしながら、どの銘柄を買おうか悩みながら、さらに上を目指す自分がいます。
株式投資でお金を増やすために必要なこと

ここまでわが高配当株投資を振り返り、その素晴らしさをお分かりいただけたかと思います。
注意しなければならないのは、これらは過去の評価であり、将来を約束するものではないということです。
また、どんな有効な投資法でも運用するのは生身の人間です。
株式投資で成果を上げるために実践してきた高配当株投資のキモを5つ挙げることとします。
株式投資を長く続けること

何のとりえもなく、高配当株で1億円を達成できたのは、長く続けることができたからです。
私たちは、明日の相場動向、保有銘柄の株価、他人の運用成績など必要以上に気にしがちです。
決算マタギをするべきか、株価が倍になったら半分売ろうか、今の株価は天井なのか、底値なのか…
株式投資で成功するのに必要なことは、明日の急騰株や明日の相場動向を知ることではありません。
あなたの生活スタイルや性格にあった、長く株式投資を続けられる投資スタイルを見つけるべきです。
長期投資に徹すること

次に長期投資に徹することです。
ここで言う投資の意味は、短時間のうちに1円でも高く売ることで利ザヤを稼ぐ投機ではないです。
投資とは、企業の経済活動によって得られた利益をリターンとして株主が得ることを期待して資金を投じる行為です。
この言葉を知ったとき、投資には時間が必要であり、成果を得るには良い株を極限まで持ち続けることが大事だと気付いたのです。
投資家は常に自分の判断が正しく、大きな利益を上げることができ、暴落相場からも逃げ切れると過信しがちです。
でも、私たちの投資判断は概ね間違っています。
・そろそろこの銘柄は天井なのではないか
・そろそろ底値圏ではないか
・そろそろ暴落が来るのではないか
・予想通り好決算だったが株価は暴落してしまった
・売った銘柄は上がり、買った銘柄は下がる
こうした根拠のない無駄な予測や判断を行うよりも、良い株を信じてひたすら持ち続けるほうが断然運用パフォーマンスが上がることになるのです。
ルールを守ること

3つめに心がけたことは投資ルールを守ることです。
株式投資の最大の敵は自分にあります。感情的な売買を繰り返したり、根拠のないなんとなくの雰囲気投資では冷静な投資判断はできません。
私の売買ルールは「2009年以降減配がなく、過去10年間営業赤字のない銘柄を配当利回り4.4%超で買い付ける。それを売らずに永久保有する。」でした。
このルールを徹底することで、高値掴みすることなく、暴落時に高配当株を拾えるなど運用パフォーマンスも向上するようになりました。

例えば、2024年夏の植田ショック、2025年春のトランプ関税ショックでも買い出動できました。
この投資ルールを守ることは意外と難しいです。
株価が上がると気が大きくなり、高値でも買い続けたりとか…
暴落時に怖くて売ってしまう、または買い付けもできない…
このような成功体験を重ねることで、自分の投資スタイルに自信が持てるようになり、余裕を持って投資に取り組めるようになるのです。
あなたには投資ルールがあるでしょうか?もしもないなら少し整理してみましょう。もしも投資ルールがあるならそれを明文化することをお勧めします。
わが投資方針はこちらにまとめています。よろしければ参照してみてください。
できることに注力すること

私たちは予測できないことやコントロールできないことにこだわり、多くのストレスを抱えながら株式投資で消耗しています。
そんなできないことに注力するよりも、自分でできることやコントロールできるに焦点を当てて行動することが資産形成の近道です。
【コントロールできること】
・節約して投資資金を増やすこと
・配当金の再投資
・監視銘柄のアップデート
・投資の勉強
・運用成果や学んだことをアウトプット
・毒性のある情報(SNSやYouTube動画)を精査
【コントロールできないこと】
・明日急騰する株
・今後の日経平均株価予測
・暴落や急騰のタイミング
・将来の業界動向
私が注力したのは節約と投資本を読むことですね。
投資の勉強といってもネットやYouTube動画、マネー雑誌のほとんどは害悪ばかりですので、投資スタンスや哲学、心構えなどの良書をたくさん読むべきです。
目標と計画を立てること

最後におすすめしたいのは、株式投資の目標や計画を立てることです。
あなたには株式投資の目標はあるでしょうか?
また、お金持ちになりたい、生活費の足しにしたい、儲けたい…などと漠然とした目標になっていませんか?
せっかく株式投資で取り組むなら目標を数値で明確化しましょう。
もっぱら私の目標はあと5年間で配当金年間600万円達成することです。目標を立てると、毎年いくらぐらい追加投資すればよいか、自然に年間計画を定まります。
そして、年間通してその計画に対する振り返りも行います。
配当金が増えるごとに目標達成までの歩みも実感でき、モチベーションもさらに向上します。
目標や計画は手書きで紙に書き付けて目の付く場所に張り出すことが効果的です。なぜなら、人は自分の立てた目標ですら忘れてしまいがちだからです。
私の場合は、目標と計画を自分の手帳に書きつけて、日々見返すことで自分への励みととしています。
最後に

ということで今日は、高配当株投資で1億円を達成した経過やポートフォリオの評価をまとめてみました。でも、これは決してゴールではありません。
私は高配当株投資家ですので年間の受取配当金を増やし、充実した毎日を過ごすことが目標です。
これからも目標達成に向けた取り組み状況を本ブログでも公開していきますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。
なお、高配当株の魅力や振り返りはこちらのページも触れています。
また、本ブログを読んで高配当株に興味が湧いた方は、こちらのページにまとめていますので参照してください。

なお、ご意見・ご感想はX(元Twitter)までお願いいたします。
Tweet to @okiraku_tohshi

