今、株市場が熱いですね!NYダウは史上最高値を更新。日経平均株価も一時は23000円を突破!
そろそろ高配当銘柄でも買うかなあ。早く買わないと値上がりしてしまうわ。
株価が上がり出すと途端に強気になり始める個人投資家の方っていますよね。今日はこんな高配当銘柄投資家(初心者)向けに書きます。
高配当の罠に騙されてはいけない
先日、ネットを見てましたらね、こんな記事が掲載されていたんです。
でもね、この手の記事を読んでみますと…
- 高配当株は持っているだけでたくさんの配当をもらえる
- 高配当株は早いうちに買ったほうが儲かる
- だから増配銘柄は買い!!
なんとなく、こんなニュアンスがプンプンしますね。
増配銘柄という響きは確かにお得に聴こえます。でも、むやみやたらにこういう銘柄に飛びつくと痛い目に合うことがあるんです。
一時的な増配
大幅増配銘柄の中には、今期の業績が良くて一時的に大幅増配をした銘柄も含まれています。
増配によって株価が上昇してたまらずジャンピングキャッチ。その後、翌期に業績は下降、減配して結果的に高値掴みして含み損、なんてことにもなりかねません。
少なくとも業績が右肩上がりなのか、ヨコヨコなのか、下降気味なのか、といった部分も確認が必要だと思います。
そもそも増配は良いことなのか疑問
なんとなく増配=株主重視、みたいな風潮ってあるんですけど、果たしてそうなんでしょうか?
企業価値の増大のステップの中で、成長過程にある企業が増配するんだったら、内部留保して再投資に回したほうが株主重視とも言えます。
なので、高配当投資戦略としては、今後の成長過程にある企業よりも、業績面での安定性、事業の継続性のある銘柄に投資するほうがベターなのだと考えます。
高配当銘柄の株価は基本上がらないものと思う
会社の利益を内部留保・事業への再投資に回さずに、配当として株主に還元する以上は、企業としての価値に大きな成長は見込めません。
なので、基本的には高配当銘柄に株価上昇を期待するのは無理がある、というのが普通の考え方(のはず)です。
高配当投資で成功するためのチェックポイント
そういう、高配当銘柄投資のデメリットや前提条件の中で、8年間高配当銘柄投資を続けてきたワタシの考え方を以下のとおりまとめてみます。
過去の配当金の推移をチェックする
過去の配当金推移をチェックします。過去10年間ぐらい、 できればリーマンショックのあった2009年以降減配なし、という条件をチェックしていきます。
また、年によって、業績に大きな波があって、それに合わせて配当金も増減しているか、などもチェックします。
配当政策をチェックする
会社説明資料において株主還元策、とりわけ配当政策をどのように考えているのかチェックする必要があります。
ワタシは配当性向〇%以上という配当政策は実は好きではないです。それは業績によって配当金が増減するから。
配当金を原資にして配当金生活を夢見ているのに…
今月はキヤノン株の業績が悪くて減配になったから、当分、夕食はおかず1品だけな!
…というのもなんとなくヒモジイですよね。
業績右肩上がりの銘柄に投資するのではなく、業績はヨコヨコでいいから減配しない安定配当を出す銘柄に投資します。
この辺りは、会社説明資料などその会社のHPで確認を行います。
配当性向をチェックする
配当性向とは、1株当たり利益(EPS)に対して、配当金がどれぐらいだされているか、割合を示したものです。
例えばEPS100円で、一株当たりの配当金が30円の会社なら、配当性向は30%です。
配当性向=1株配当÷EPS
この割合が低いほど増配の余地があり、減配の可能性が低くなります。
例えばキャノンのようにESP<一株当たり配当なんて銘柄もありますが、このような銘柄は減配リスクを抱えていることから配当利回りが高くなる異常な株価が付いていることが多いです。
もしも高配当銘柄がずらっと並んでいて、どの銘柄に投資するかと優先順位をつけるなら、配当性向の低い順に投資するかどうかを考えたいですね。
最後に
ということで高配当銘柄投資に関する注意点についてまとめてみました。
ネットには多くの情報があふれています。これを鵜呑みにするのではなく、自分の判断で投資する習慣をつけることが株式投資で成功する近道なのだと思います。
ワタシも投資力という点ではまだまだ努力が必要です。これからも勉強していきたいと思っています。