我が家の高配当株PFは日本株と米国株で運用を行っていますが、今日は珍しく米国株のお話です。
テーマは
初心者は米国株個別銘柄に手を出さないほうが良い
というお話です。
どうしても米国株を買いたいなら、難しい米国株の高配当銘柄を買うのではなく、
黙ってETF買っとけ
ということになります。なぜか、というとこのたび約100万円の損切りを決行せざるを得ない状況に陥ったためです。
その理由をまとめてみます。
【自己紹介】
・2012年から高配当株投資を開始
・基本買ったら売らない長期投資家
・配当金は再投資、複利が基本
・今年のわが高配当PFは年初来+26%(10月31日時点)
なお、ご意見・ご感想はX(元Twitter)までお願いいたします。
Tweet to @okiraku_tohshi米国株は世界経済の中心というけれど
米国株は世界経済の中心―
米国経済は成熟しており、株価は長期的には右肩上がりでパフォーマンスもよい―
株主還元に積極的ー
そんなことをよく耳にします。でも、それは個別銘柄すべてに当てはまるわけではありません。
世の中の書籍では、馬鹿でも儲かるとか、黄金のPFとかいっぱい刊行されています。
私も2016年から米国株の個別銘柄を買ってきましたが、実際にやってみた分かったのはやはり米国株(個別の高配当株)での安定運用は難しい、ということです。
情報不足は否めない
米国株の一番の問題点は、情報不足にあります。
我が高配当PFは日本株の比率のほうが高いのですが、日本株の情報はX(元twitter)やGoogleニュースなどで普段から目にすることが多いです。
また、適時情報開示アプリなどで決算情報にも容易にアクセス可能です。
しかし、米国株は違います。
米国株の場合は情報源が少ないので、米国のニュースサイトを見たり、その会社のHPで検索するなどして自分から積極的に調査する必要があります。
そのニュースサイトも当然米国のサイト。なので言語の問題などその内容を理解したり分析するのがとても大変なのです。
私が陥った大失敗
私の信条は長期投資ですので、購入したら基本放置する投資スタンス。でも、結果、あまりに放置しすぎて失敗してしまったのです。
WBA(ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)とLEG(レゲット&プラット)の2銘柄です。
WBA、LEGともにあまり聞きなれない会社ですが、両銘柄ともに米国の連続増配銘柄でした。
銘柄 | 増配記録 |
WBA | 2024年1月まで48年連続増配 |
LEG | 2020年時点で49年連続増配 |
しかし、業績悪化から立ち直ることができず、連続増配はストップすることになったのです。
結局、株価も復活することなく、あえなく撤退を決意しました。その損失額は2銘柄で約100万円です。
年末の節税売り…ということで、米国株のWBA150株-4500ドルを全額損切りしましたーー
— うえけん@高配当株長期投資家 (@okiraku_tohshi) November 15, 2024
スッキリしたけど、どうにかならなかったもんかなあと我ながら後悔😅
もうひとつ大きな含み損銘柄も近々放出予定✨ pic.twitter.com/n2B6SGkhA9
他にも最近連続増配が止まった銘柄としてはスリーエム(MMM)が挙げられます。
スリーエムも60年以上も連続増配を続けてきましたが、スピンオフ、業績悪化や訴訟問題の影響もあり、配当方針を変更。私の投資期間中に連続増配がストップしました。
株価のほうは幸い買値を上回っているものの、米国株の難しさを痛感する結果となりました。
著名人のパクリ投資も限界がある
米国株投資の書籍と言えば、バフェット太郎氏やエル氏が有名です。銘柄選定が難しい…それなら、彼らのPFを真似ることもひとつの手です。
しかし、どうもパクり投資というのが昔から好きではなく、どうしてもオリジナルの銘柄に投資したい気持ちが強いのです。
WBA、LEG、MMMなど自分の力で選んだ銘柄ばかりです。
また、パクリ投資をするのであれば、常日頃、彼らの投資動向を追いかける必要があります。実際にエル氏のPFは頻繁に売買をされているように見受けられます。
それならわざわざ個別銘柄なんて買わずに…
最初っからETF買っておけよ、というのが結論
というわけです。
今後の方針
ということで今後の方針としては…
- 含み損の多い銘柄を優先して損切り実施
- 連続増配ストップ銘柄を売却
- 売却資金でETFを定期買い増し
ETFはいろいろありますが、基本保守的な運用を目指しているのでVYM(Vanguard High Dividend Yield Index Fund ETF)を毎月20株ずつ購入する方針です。
SPYDもすでに投資をしていますが、組入れ銘柄に不動産や金融など市況に影響されやすい点が不安材料。当面はVYM中心に定期買い増しを行うようです。
最後に
ということで今日は、米国高配当銘柄で約100万円の損失を出したことを踏まえ、米国株のリスクをご紹介しました。
もちろん、米国株への投資は重要です。
ドルは世界の基軸通貨ですし、円以外の資産を持つことは生活防衛策としても有効なのは昨今の円安による物価高の例を持ち出すまでもないです。
それでも、初心者の方が米国株に手を出すなら、個別銘柄ではなくETFへの投資をおすすめしたいです。
ご意見・ご感想はX(元Twitter)までお願いいたします。
Tweet to @okiraku_tohshi参考書籍です。
バフェット太郎氏は新刊を出すようですね。
明日から高配当株投資で頑張りましょう~