米国株と日本株とどちらが有利?という議論
ワタシは米国株にも日本株にも投資をしています。
よく米国株と日本株とどちらが有利か?みたいな議論があります。しかし、ワタシがいつも思うのは、どうして常に対立軸で議論を進めることになるのか、という疑問です。
日本株だっていいところもあれば悪いところもあり。米国株だって同様。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な株式市場では、お互いのデメリットを補完し合うことだってあるわけです。
米国株はリスクが高い?
とは言え、米国株は難しいし、為替リスクだってある、と米国株に抵抗を感じる方も少なくありません。ワタシは配当金を複利で運用する長期投資を実践しているところですが、ワタシが考える米国株による長期投資の魅力を簡単にまとめてみます。
連続増配銘柄が多い
高配当投資においては、減配されることなく長期に渡り配当金を受け取れることが大切です。米国株には50年以上に渡り増配している銘柄がゴロゴロあります。
参考までに45年以上連続増配している銘柄リストを挙げておきます。
Name | Symbol | Yrs | Price | Yield |
---|---|---|---|---|
3M Company | MMM | 60 | 201.10 | 2.70 |
ABM Industries Inc. | ABM | 51 | 28.34 | 2.47 |
Altria Group Inc. | MO | 49 | 55.94 | 5.00 |
American States Water | AWR | 63 | 56.22 | 1.81 |
Becton Dickinson & Co. | BDX | 46 | 226.83 | 1.32 |
Black Hills Corp. | BKH | 47 | 56.54 | 3.36 |
California Water Service | CWT | 51 | 39.75 | 1.88 |
Cincinnati Financial | CINF | 58 | 70.35 | 3.01 |
Coca-Cola Company | KO | 56 | 43.35 | 3.59 |
Colgate-Palmolive Co. | CL | 55 | 62.67 | 2.68 |
Commerce Bancshares | CBSH | 50 | 65.23 | 1.44 |
Computer Services Inc. | CSVI | 46 | 48.90 | 2.53 |
Connecticut Water Service | CTWS | 48 | 64.32 | 1.92 |
Dover Corp. | DOV | 62 | 77.87 | 2.41 |
Emerson Electric | EMR | 61 | 71.34 | 2.71 |
Farmers & Merchants Bancorp | FMCB | 54 | 692.00 | 1.99 |
Federal Realty Inv. Trust | FRT | 50 | 118.40 | 3.37 |
Genuine Parts Co. | GPC | 62 | 93.16 | 3.09 |
Gorman-Rupp Company | GRC | 45 | 33.41 | 1.49 |
H.B. Fuller Company | FUL | 49 | 52.10 | 1.19 |
Helmerich & Payne Inc. | HP | 45 | 63.43 | 4.41 |
Hormel Foods Corp. | HRL | 52 | 36.08 | 2.07 |
Johnson & Johnson | JNJ | 56 | 121.47 | 2.96 |
Kimberly-Clark Corp. | KMB | 46 | 101.36 | 3.94 |
Lancaster Colony Corp. | LANC | 55 | 126.02 | 1.90 |
Leggett & Platt Inc. | LEG | 46 | 41.90 | 3.62 |
Lowe’s Companies | LOW | 55 | 97.83 | 1.67 |
Middlesex Water Co. | MSEX | 45 | 44.61 | 2.00 |
MSA Safety Inc. | MSA | 46 | 95.88 | 1.58 |
National Fuel Gas | NFG | 47 | 52.52 | 3.16 |
Nordson Corp. | NDSN | 54 | 127.79 | 0.93 |
Northwest Natural Gas | NWN | 62 | 59.65 | 3.16 |
Nucor Corp. | NUE | 45 | 65.39 | 2.32 |
Parker-Hannifin Corp. | PH | 62 | 173.29 | 1.75 |
PepsiCo Inc. | PEP | 46 | 100.22 | 3.70 |
PPG Industries Inc. | PPG | 46 | 102.73 | 1.75 |
Procter & Gamble Co. | PG | 62 | 74.47 | 3.85 |
S&P Global Inc. | SPGI | 45 | 201.28 | 0.99 |
SJW Corp. | SJW | 51 | 61.87 | 1.81 |
Stanley Black & Decker | SWK | 50 | 141.32 | 1.78 |
Stepan Company | SCL | 50 | 74.78 | 1.20 |
Sysco Corp. | SYY | 48 | 65.51 | 2.19 |
Target Corp. | TGT | 50 | 76.03 | 3.26 |
Tennant Company | TNC | 46 | 80.82 | 1.03 |
Tootsie Roll Industries | TR | 52 | 29.40 | 1.22 |
Universal Corp. | UVV | 47 | 66.40 | 4.51 |
Vectren Corp. | VVC | 58 | 70.75 | 2.54 |
VF Corp. | VFC | 45 | 82.52 | 2.22 |
W.W. Grainger Inc. | GWW | 47 | 310.52 | 1.75 |
Wal-Mart Inc. | WMT | 45 | 84.87 | 2.45 |
株価は2018年6月4日現在
赤字の3銘柄はワタシも投資している銘柄です。過去リーマンショックを含めて様々な経済危機が発生したにもかかわらず増配を続けている銘柄は、今後も増配を続けてくれるだろう、という信頼感があります。
特に米国株は世界規模で独占的な企業もたくさんあります。こうした会社に投資することで、安定的に配当金を受け取れることができると考えます。
米国株は為替リスクがあるから怖い?
確かに米国株には、株価変動リスクだけではなく為替リスクも気になるところ。確かに株価が上昇しても、円高が進んでは含み益が相殺されてしまう場合もあります。
ただ、長期的にみると為替リスクはそんなに怖くありません。
ワタシは現在米国債にも投資しています。投資から約10年程度経過しているのですが、当時約34万円程度、利回り4%程度で購入しました。当時のドル円は123.40円ですから、現在よりも約10%超円高が進んでいる状態です。
にも関わらず、評価損益は20万円以上。為替リスクもしっかり吸収しています。
連続増配銘柄に投資することで利回りも上昇する可能性も高いことから、長期的には為替リスクにもまけない投資リターンを期待できます。
理想的な米国株投資の投資法
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前述した45年連続増配銘柄ですが、気になる点は全体的に配当利回りが低いことです。しかし、これらの銘柄が一時的な業績の不振や閑散とした株式市場の出現により、配当利回り4.4%を下回ることがあります。その時が投資のチャンスです。
ワタシが購入したもののうち、EMRとTGTは一時株価は低迷したものの、今では株価も復活。高配当利回りと含み益と二重の利益を手にすることができるというまさに理想的なリターンを得ることができています。Altria Groupも今は含み損ですが、今後EMR,TGTのような展開になることを期待しています。
上記リストのうち、ワタシはKO,HP,KMP,PEP,PGあたりを次の投資候補として注目しています。
米国株で成功するためにも、先ほどの45年間連続増配リストを参考にしていただきたいと思います。
今後も米国株運用を強化していきます。
ということでワタシなりに魅力を感じている米国株の高配当投資についてまとめてみました。
米国経済は順調で現在利上げ局面にあります。株式市場も今後波乱含みの展開も予想されますが、株式相場が弱くなった時こそ長期投資家の出番です。
みなさんも今のうちから米国株にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。