読書感想文

エナフン流株式投資術レビュー!大相場が終わったいまこそ読むべき一冊

普通の人だから勝てるエナフン流株式投資術を読んだ

さっこんの日本株はだだ下がりでさっぱり冴えない状態が続いています。

ワタシもこの10か月間でウン百万円単位の含み損を溶かすことになりましたよ!

どうしてくれんですか??

…などと怒りはぶつけるところがないのですが、とりあえず2011年以降に始まったアベノミクスやトランプノミクスによる上げ相場は終了。

株価は当面下落相場が続き、とりあえず上げ下げ一巡したというところでしょうか。

ワタシが運用している中小型株の株式運用もすこしずつキャッシュ比率を上げて、株式の現金化を進めているところです。

で、今こそ私たち個人投資家がやらなければならないことは、この下げに甘んじつつもさらにレベルアップを図り、次の大相場に向けて準備をすすめていくことです。そう…

くよくよなんてしていられないんです。

で、手に取ったのがこの本。

この波乱含みの株式相場において、いいタイミングなのか悪いタイミングなのか分からないけど発売されました。

ワタシも次の相場のヒントとすべく読了。今日はその感想をまとめてみます。

ワタシと長期投資

長期投資は儲かるの?

ワタシはファンダメンタルは重視しますが、長期投資家ではありません。なぜなら、長期投資は儲からないと信じているからです。

よく長期投資の例としてYahooとかニトリとかかつやとか例に出されるじゃないですか。

でもそれって生存バイアスみたいなもので、その裏にはいくつもすたれていく上場企業がたくさんあるのが現実。

エナフンさんが長期投資で成功したことはブログ等で知っていましたが、だからといって、ワタシも成功するとは限らない。エナフンさんの知識や経験があってこそ成功したのだと信じているのです。

信じることが救われない?長期投資

長期投資を成功させるためにはどこまでもその会社を信じることが求められます。そうバフェットでいう株と結婚するつもりで投資しなさい、ということです。

しかし、そこまで会社を信じ切れますか?

会社の業績の先行きなんて経営者は分からないと聞きます。また、会社を存続するために増資や減配など株主の利益と逆のことだって当たり前のように行いますよね。

最近の例ではライザップとかいかがでしょうか。

ライザップの経営陣のことを信じて投資してきた個人投資家も多くいいると思いますが、結局、先日の決算発表では大幅赤字決算を発表するに至りました。

ライザップのようにM&Aを繰り返して成長しようとする会社をワタシは好きになれないので、長期投資を目指したとしても買うことはなかったと思いますが、それでも、長期的に株を持つことが大きな利益をゲットできる投資手法とは到底思えないんですよね。

全ては価値と価格の関係

ただし、これらのことは株価が高い時の話し。

景気が低迷期に入り、株価も暴落する中で、めちゃめちゃ安い値段がつけられていた銘柄があるとしたら、それは投資の絶好のチャンスと言えるでしょう。

日経平均株価は調整中で、これから株価低迷期の入口に差し掛かるころ。だからこそ何をするべきなのかを考えるきっかけを与えてくれるこの本を読むべきです。

エナフン流の株式投資術の感想

そこで、エナフン流の株式投資術の感想をまとてみます。

内容はやや難解か

とても読みやすい本なんですが、初心者には少々内容が難しく感じられる部分もあるでしょう。

内容的には具体的な投資手法よりも、物事の考え方・捉え方を中心にまとめられています。

なのである程度知識のある人なら、文面から大きな刺激を得ることができるのがいい点。何度読み返しても常に気付きを与えてくれます。

具体的な表記は少ない

ただ、具体的な投資条件やタイミングなどの手法が明確に書かれていません。儲けるための投資の指南を求めているヒトにとってはやや物足りないかもしれません。

相場の転換期だからこそ読むべき

この本の内容には下落相場での対処方法などについても言及されています。まさにこの時期にぴったりですよね。

  1. 生活の身近なところに潜む10倍株を考えてみること
  2. 成長ストーリーの検証
  3. 買い時が来るまで待つ忍耐力
  4. 誰よりも会社のことを知ろうとする努力

このような成長株投資への取り組み、今こそエナフン流の考え方を学んでゼロベースで自分の投資手法を見直すチャンスなのではないでしょうか。

これからも成長株投資の視点も大事にしながら株式投資を続けていきたいと思っています。

最後に

ということでエナフン流株式投資術について感想をまとめてみました。

株式投資で失敗したひと、もっと株がうまくなりたいと思うひと…

そんな方にお勧めしたいエナフン流株式投資術、一度読んでみてはいかがでしょうか。