個人投資家本

エナフン流VE投資法を読了!バリュー投資法の王道を行く良書

今日は、エナフン流VE投資法という本についてレビューします。

2020年の株式市場は波乱含みの展開でした。

春には新型コロナウイルスによって世界の株式市場は大混乱。瞬時にして、直近高値から30%程度下落が起きるなど、まさに10年に一度の大暴落でした。

ワタシ

いやあ、証券口座見るたびに百万単位でお金が減ってく悪夢のような相場だったよね。。。

しかし、今年終わってみれば、日経平均もNYダウも年初来プラス。各国の緊急的な金融緩和もあってか、まるで詐欺師にかかったような相場でした。

ワタシも中小型株でファンダメンタル投資を実践しているのですが、年初来で9%程度のマイナス。インデックスに負けるどころか、大きく資産を減らすことになりました。

ワタシ

2021年はこんなことがあってはならない、本気出して株式投資に取り組む!

昨今のような暴落でも…

  • ファンダ重視で中長期保有する
  • 目先の株価には左右されない
  • 最低でも2倍高を狙える

そんな投資法があったらマネしてみたいと思いませんか?

コロナショックで大損した人、投資手法に悩みを持っている人にはうってつけの一冊、エナフン流VE投資法をご紹介します。

エナフン流VE投資法のポイント

VEとはバリューエンジニアングの略称。

バリューエンジニアリング(Value Engineering)とは、製品や役務(サービス)などの価値(=製造・提供コストあたりの 機能・性能・満足度など)を最大にしようという体系的手法。

ウィキペディア(Wikipedia)より引用

会社の本質的な価値をできるだけ安い価格で購入するのがバリュー投資の王道。これをシステマチックに、見える化したのがVE投資法の真骨頂なのです。

個人投資家の中でも、バリュー投資に関する本や個人投資家の成功事例をまとめた本は数々あります。

でも、具体例に欠けるとか、最後は投資家自身のセンスだったりとか、読んでいてストレスを感じる本ばかりだったのです。

VE投資法はマニュアルチックに書かれている部分も多く、この本を読みながら銘柄選別すれば、誰でもバリューに着目した投資法を実践できるものに仕立てられているのです。

内容は従来のバリュー投資

割安成長株投資の王道

エナフンさんの本を買ったのは二冊目ですが、一冊目よりもはるかに良い出来となっています。

ただ、内容的に斬新なものかというとそうではなく、昔からよくある典型的なバリュー投資です。

  • PER
  • PEGレシオ
  • 安値で放置されている不人気株を買う
  • 崩れたチャートを利用する

個人投資家が注目された15年前はこうしたバリュー投資が注目を浴びてきました。VE投資法を読んでいると、当時のなつかしささえ感じられる理論が並びます。

最近、バリュー投資という言葉自体が死語になってしまった印象がありますが、バリュー投資をもう一度思い出して、株式相場で戦いたくなる意気込みが湧き上がってきます

  • PERまたはPEGを見て割安度を確認
  • ファンダを見る(サービス内容)
  • ボトムアップとトップダウンの分析
  • 将来的なテーマ性と業績拡大

特に気になるのはボトムアップとトップダウンの分析。

例えば、巣籠関連銘柄というキーワードから銘柄を選別する方法がトップダウン分析。

個別に銘柄をあたって、成長率を割安さを分析する方法がボトムアップ分析。

これらを駆使していくことで投資候補銘柄をストックし、適正価格になったら買う…そんなスタンスを実践してみたいですね。

VE投資法で重要なこと

このような本を読んでみますと…

ワタシ

なんか読んでいると誰でも実践できそうな気がしてきた!

そんな風に勘違いしてしまうほど良書と言えるわけですが、まあ、そんなに簡単に有望株が見つかるわけではありません。

結局のところ…

  • 有望なファンダを持った会社
  • 安値で放置されるまで待つ忍耐力
  • バリュートラップにかからない銘柄を
  • 数年間保有し続ける継続力

そんなことが求められているわけ。

きちんとした投資の裏付けがないと、長期間含み損のまま塩漬け状態となりますし、バリュートラップに引っかからないためにも、投資先の銘柄が成長を目指している会社なのかとか判断していかなくてはなりません。

ファンダ投資には知識とセンスは不可欠…

会社説明資料をしっかり読む、決算発表の動画を見るなど、深く会社の中身を知る努力が必要。

安易な気持ちでVE投資に手を出すと結局失敗しそうな感じです。

今後の戦略

とは言え、今回の読んだ内容を踏まえ、自分の投資法の中にもVE投資法のような観点を取り入れてみよう、という気になりました。

それは新高値投資法の限界も感じたから。

新高値投資法の破壊力はすごいです。上げ相場のときは含み益も倍増します。ただ、失敗したときの反動もすごいです。

なので、新高値投資法の枠も確保しつつ、中長期で株を保有するVE投資もやってみて、自分の投資法としてあっているかの検証も始めてみたいと思います。

最後に

ということで今日はエナフン流VE投資法についてまとめてみました。

ワタシのように投資法に悩んでいる個人投資家も多いと思います。そんな方にはエナフン流VE投資、おすすめの一冊です。

ぜひ一度手に取ってみてください!