個人投資家本

かぶ1000氏の貯金40万円が株式投資で4億円 を読了!

今日はかぶ1000氏の貯金40万円が株式投資で4億円をレビューします。

かぶ1000氏と言えば個人投資家として有名。ブログのほか、ツイキャスや講演、ネットの広告媒体などでその投資手法も広く知れ渡っています。

Amazonでは、アンチがいるせいなのか、批判的なレビューも見られますが、私個人の意見では、想像以上に良書で驚いた次第です。

ワタシ

人気のある個人投資家だし、内容一息でも売れるだろう期待してなかったんですよね。

かぶ1000氏の投資手法はいわゆる低PBR銘柄に着目したバリュー投資ですが、この投資手法をまねるのではなくても、株式投資で成功するためのエッセンスがふんだんに盛り込まれている印象でした。

  • 投資手法が具体的で分かりやすい
  • やり方のポイントをきちんと明記されている
  • 株式投資を行うための心構えがまとめられている
  • 株式投資に対する日々の努力や熱意が伝わってくる。

それでは、もう少し詳しく見ていきましょう!

かぶ1000氏の投資手法とは…

今回、この本で取り上げられている手法はPBRに着目した投資手法です。

  • 低PRB銘柄の投資
  • 隠れた含み資産のある銘柄に投資する

低PBRとは、1株当たりの株主資本で株価を割ったときの値が1以下の銘柄。その会社を解散した場合に今の株よりも多く還元を受けられるような、いわゆる企業として失格な会社に投資する手法です。

低PBR投資は個人投資家に人気はなく、かぶ1000さんとむかーしのinatoraさんぐらい(←懐かしい)

実はこのワタシも低PBR投資はあまり好きなやり方ではありません。

  • ダメな企業への投資である
  • 株価上昇のカタリストが見えない
  • 解散価値の判定に手間と時間がかかる

株式投資とは、成長性であり、収益である、という考え方にワタシ自身染まったせいもあるかもしれません。単に含み資産を持っているから、という理由だけで投資するとのは違和感がぬぐえないのです。

また、株価上昇のカタリストについても、いつ、市場参加者がどうやってに気が付いてもらえるか?も良く分からず、受け身な投資手法のような気がするのです。

そして、低PBR銘柄投資の神髄である含み資産の調査はめっちゃ時間と手間がかかります

ワタシもグレアムの本の影響を受けて有価証券報告書を読み込んだ経験があります。

でも、有価証券報告に目を通すだけでも時間がかかりますし、我々のような忙しいしがないサラリーマンでは対応できないなと思ったのです。

ワタシ

ワタシには向かないと思ってやめちゃいましたけどね。

もしも、かぶ1000さんの本を読んで低PBR銘柄投資をしたいと思ったら一度やってみるとよいです。作業負担が大きくて時間もかかるし結構大変ですが。

4億円への道のりは厳しい

それにしてもこの本で気になるのはタイトル。なんか株を始めてみたら勝手に4億円貯まっちゃいました、という軽いノリです。でも、株式投資の世界はそんな生易しいものではありません。

この本によると、かぶ1000氏の努力は相当なものです。

  • 小売業に投資したいから「販売士」という資格を取った
  • 有価証券報告書10年分の読み込み
  • IRへの問い合わせ
  • 現地調査のために東京へ

四季報や有価証券報告書などの過去の情報は就活における履歴書のようなもの。どんなに詳しく立派な履歴書が届いたとしても企業はそれだけで採用を決めません。面接して本人の現状と人となりを確認します。株式投資も似たようなものなのです。

かぶ1000氏の貯金40万円が株式投資で4億円 より抜粋

就職したことがない人にここまで言われては…という感じですね。この一言には株式投資に対する意気込みといかに株式投資が大好きか、ということが感じられます。

タイトルは初心者にも手を取って見らうためのキャッチーなタイトルを付けているのでしょうけど、内容と大きく異なっていることが分かります。

投資手法が具体的で分かりやすく書いてある

株本でありながら投資手法が明確になっていない本がたくさん世の中に出回っていますが、この本は違います。

低PBR投資の実践方法が具体的にまとめられています。

  • 割安の目安(グレアム指数をカスタマイズ)
  • 割安銘柄の効率的な見つけ方
  • カタリストの重要性(株主構成、MBOの可能性など)
  • 保有株の入れ替え方法(保有継続ランキングの見直し)
  • 情報管理(会社四季報の読み方、監視銘柄の管理など)

などなど。かなり詳しく書かれています。例えば、割安な銘柄を探す場合は、

  • 設立年は古い会社のほうが良い
  • 有価証券報告書はボリュームの小さな会社から選ぶ
  • 持ち株比率の変動があった会社に目を付ける

と言ったように、効率的な銘柄の探し方がたくさん公開されているのです。

最後に

ということで、今日はかぶ1000氏の貯金40万円が株式投資で4億円をご紹介しました。

ワタシ自身低PBR銘柄への投資を行う気はありませんが、かぶ1000氏の株式投資に対する熱意には心を撃たれました。

ワタシ

自分も見習って、銘柄分析をちゃんとおこなわなきゃダメだな…(反省)

株式投資においてスタイルが一貫している点も見逃せません。

人生には誰でも3回は大きなチャンスがある。そのチャンスを1回でも掴めたら、お金持ちになれるんだ。だからチャンスを決して逃してはいけないよ

かぶ1000氏の貯金40万円が株式投資で4億円より抜粋

色々な意味で投資家として刺激となる一冊、かぶ1000氏の貯金40万円が株式投資で4億円をみなさんも読んでみてはいかがでしょうか。