個人投資家本

石川臨太郎氏の本「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資 余命宣告を受けた『バリュー投資家』の人生最後の教え」を読んだ!個人投資家向けの本として超オススメ

資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資 余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教えを読了!

先日、石川臨太郎氏の本「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資 余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え」を読了しました。

結論から言うとこの本…

個人投資家の中では、1,2位を争うほどの良書

と断言できる一冊です。

株を始めたばかりの初心者なら株式投資をやるうえでの心構えが分かります。

株式投資を始めて何年も経つ人なら、投資の初心に帰るための一冊となります。

アーリーリタイアを目指す人にとってはリタイア後の実体験を知ることができます。

とにかく幅広い個人投資家にとって有益な一冊なのです。

今日は、そんな石川臨太郎氏の良書「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資 余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え」についてレビューしたいと思います。

石川臨太郎氏とは…

石川臨太郎氏とは、楽天ブログ「減らないお財布を持ってフィナンシャルインディペンデンスを目指す仲間のコミュニティ」を運営してきた個人投資家。

2007年頃からブログを開始、株式投資に関する記事を毎日 精力的にアップされてきて来ました。

その後、すい臓がんが発覚。2019年7月にお亡くなりになったそうです。

そういう意味で、この本は石川臨太郎氏の「遺言」であり、株式投資にかける熱い思いと魂が注入された力作と言えます。

この本の読みどころ

300ページ以上に渡る本でとにかく読み応え十分です。ただ、内容は一貫していて、テーマ・主張にばらつきがなく、とても読みやすいです。

この中からワタシが感心した部分をピックアップしてみます。

この本の特徴はリスク管理から始まる点

株式投資というと、まず「どうやって儲けるか、その儲けるためのやり方はこれ」みたいな話に終始するのが常。

でもこの本は違います。

まず出だしの話題は「リスク管理」です。リスク管理についてかなりのページを割いています。

投資手法って、色んなものがありますよね。デイトレ、モメンタムなどのテクニカル的な手法、バリュー投資、成長株投資などなど

筆者が言わんとするところは、どの投資手法を採用するにしても、リスク管理を徹底することが個人投資家にとって大事、という主張の表れということです。

株式投資において自分自身がリスク要因です。

株式投資を長く続けられるためのリスク対策を考えておくことが株式投資を長く続けるためのコツとなりますね。

 

今となっては懐かしいバリュー投資法について再確認できる

筆者は硬派なバリュー投資家なので、特に資産バリューを中心とした投資手法についてまとめられています。

  • 資産価値と事業価値
  • 修正PER
  • ネットキャッシュ比率
  • バランスシートの読み方

などなど、うーん、懐かしいですね。というか昔のバリュー投資本ってこんな話ばかりだったんですよね。

今となってはこうした硬派なバリュー投資本も読んでいて新鮮に感じられます。

また、定性分析についても実際の銘柄を例にとりながらかなりのページを割いています。

スクリーニングに頼らない銘柄選定に悩んでいる方にはよいサンプルになるのではないか、と思います。

あなたにとって株式投資とは?という課題を突き付けられる

株式投資は安く買って、高く売ることが大事。でも、そうしたメゾットばかりではなく、

  • あなたにとって株式投資の存在って何なのか?
  • 株式投資の目的と目標って何なのか?
  • 株で勝つ、負けるとは、あなたにとってどのような状況を言うのか?

そんな課題を突き付けられます。このあたりの文章は、余命を宣告された筆者ならでは考え方です。

株式投資をやっていると、「いかに大きく儲けるか」「どうやれば高値で売れるか」そんなことばっかり考えがちだと思うんです。

一度立ち止まって、自分にとっての株式投資について考えるきっかけを与えてくれます。

会社は辞めるな、という考え方を主張

早く一億貯めて好きなことをしたい―ワタシもそんなことを考えて株式投資を続けているのですが、筆者曰く…

サラリーマンをやっている人なら、退職まで辞めずに働くべきだ、と主張します。実際にアーリーリタイアした人の経験談として傾聴に値しますね。

本書でもこのような記載がありました。

経済的独立を達成して(=会社を辞めて)、自分の時間を好きなことに使えるものと思っていたのです。でも、それは錯覚でした

本書より引用

氏は、会社から束縛されなくなったが、その代わりに、株式投資の奴隷となり、株主優待の奴隷となった、と述べています。

株式相場はときに躁うつ病を繰り返し、会社の価値とは関係なく20%,30%株価が変動することが多いです。

このような状況に直面すると、

  • 専業としての株式投資はストレスを感じる場でしかなくなる
  • サラリーマンとして給料をもらえる安定感が欲しくなる

という状況に追い込まれるとのことです。

うむ、やはり兼業としての株式投資ほど最強なものはないということでしょうか。

最後に

これ以外にも…

  • 不動産投資はおすすめしない
  • がん保険について
  • 遺言状の書き方
  • 奥さんに相続させるための株式投資
  • 高齢者に適した株式投資とは

などなど、ほかの株本には書かれていないことがふんだんに盛り込まれています。ワタシもこの本を読んで、とても刺激になりました。

ぜひ一度、 「資産を作るための株式投資 資産を遺すための株式投資 余命宣告を受けた「バリュー投資家」の人生最後の教え」 を手に取ってみてはいかがでしょうか。