現在ワタシは3種類のファンドを運営しており、昨年は中国不動産バブル崩壊懸念や英国EU、トランプリスクなど様々なイベントに振り回された一年でした。
それでも日本株は最後は上昇し、日経平均は年初来プラスを維持、ジャスダック指数や東証2部指数も上昇するなど終わってみれば堅調な一年となりました。
そんな中、わが運用ファンドの中でも気を吐いたのがこの高配当株投資です。
株価全体が軟調となる中、高配当銘柄を選定し、愚直に投資するだけの手法ですが、最終的には年初来13%増で着地しました。
ポートフォリオ
高配当ファンドの組み入れ銘柄の運用状況は以下のとおりです。日本株と米国株と分けて記載することとします。
日本株
日本株の運用状況は上記のとおりです。
今年の売買は、8125ワキタ、8729ソニーFH、三共生興、朝日ネット、サンリオを新規で購入しました。
売りは6727ワコムで理由は減配されたためで、購入して数カ月で売却という残念な結果に終わりました。
日本株の運用成績は年初来+5.54%となっています。
業種別にグラフ化したものは以下のとおりです。
銀行業が割合トップ。続いて卸売業、医薬品・サービスと続きます。
課題としては電機機器や精密機器、建設業といったセグメントの割合を増やすほか、組み入れていない業種(ゴム、鉄、化学など)の銘柄にも投資してさらなる分散を図りたいと考えています。
不動産に関しては意図的にポートフォリオから外しています。
不動産価格が高騰した昨今、長期投資ではタイミングが不向きと考えているためです。不動産価格が低下し、利回りが上昇した段階でREITなどの組入れも検討します。
米国株
日本株だけの運用では高配当ファンドに限界があると感じて昨年から米国株への運用も開始しました。具体的にはシェブロン(CVX)、エマーソン(EMR)、ベライゾン(VZ)の3銘柄です。
ブログ用にポートフォリオ一覧表を作っていないので今後準備しますが(まだまだ少額なので)、パフォーマンスは年初来17.2%と大幅高でした。
年途中は円高ドル安の進行によって損益が厳しい状況でしたが、12月にドル円が117円を記録したことが主な上昇要因です。
昨年の反省材料
昨年の反省材料としては、追加投資が目標の半分程度しか実行できなかった点です。
日本株で言えば、夏ごろのりそなHD、NESICあたりは5%を超える配当利回りを超えて投資基準も満たしていたにも関わらずかいを入れることをしませんでした。
また、米国株においても4%を超える銘柄がゴロゴロしていたにも関わらず、投資に踏み切れない部分がありました。
監視銘柄の中には、「なんでこんな安いの?」と目を疑いたくなるような銘柄というが散見されることが多々あります。
中には食わせ者(日本株で言えば4980デクセリアルズのような)も含まれていますが、今年は勇気をもって対処したいと思っています。
今年の運用方針
今年も引き続き高配当銘柄への投資を継続していきます。
ただ、直近そうであったように株高局面においては高配当銘柄の組み入れる機会がめっきり減ります。
慌てずに無理にポジションを取り行こうとはせず、投資条件にあった銘柄が出現するまでジッと待ち構えたいと思います。
また、米国株についてはもうすこしポジションを増やしたいと思っています。
米国株は情報源が少なく、銘柄チェックが煩雑な部分があるのですが、効率的な情報収集のありかたも考えつつ銘柄選定に注力していきたいと思います。