米国株投資本

世界一わかりやすい米国式投資の技法をレビュー

今日は、Market Hack流世界一わかりやすい米国式投資の技法という本をレビューします。

この本、昔から読みたいなーと思っていたんですけど、

ワタシ

Amazon Kindleで500円引きだったので買って読むことにしたよ!

この本自体、ネットでの評判も良く、Amazonのレビューも評価が高かったですから、一度は読んでみたいと思っていました。

そして、実際に読んでみたところ、その評価の高さも納得できるぐらいの良書でした。

この本のポイント
  • 米国株やそれ以外の運用についてはも幅広く紹介されている
  • 筆者の経験に基づいた内容。ひとつひとつに含蓄あり。
  • 個人投資家か株式投資の世界に踏み入れるための心構えなども伝授
  • 読み応え満載の良書。ただし、初心者には難しいかも

それではもう少し詳しく見て行きましょう!

そもそもMarket Hackって?

そもそもMarket Hackってなんだ?というお話ですが、Market Hackとは筆者が運営している米国株運用のサイト。

Market Hack

こちらのブログは2018年9月で更新がストップしており、今は、FACEBOOKやNOTEで記事が更新されています。

Market Hack(FACEBOOK)

また、YOUTUBEでも海外から積極的にライブ配信されています。いつも長時間なので最後まで見たためしはありませんけど。

TAKAO HIROSE YOUTUBEチャンネル

筆者の発信する内容はとても分かりやすくて端的な印象もあり。また、米国株に関する情報はなかなか入手が難しい点で、とても貴重な存在となっています。

世界一わかりやすい米国式投資の技法の感想

読み応えのある良書

この本自体は2013年に出版された本。株式投資の場合は、時代とともにその内容も陳腐化していくのが常ですが、この本に関しては今読んでも役に立つ、そんな内容になっています。

この本の冒頭で…

  • アメリカの投資家では常識と思われている内容
  • 筆者の知見に基づき本当に役に立つと思われるものを厳選して紹介する

ということで、投資の鉄則や基礎をこの一冊でまるっと習得できる、そんな本になっています。

米国株にとらわれない充実した内容

広瀬氏と言えば米国株ですが、本の内容は米国株にとらわれない幅広い投資対象について書かれています。

デイトレ、インデックス運用、先物取引、新興国投資といった分野のほか、オニール、チャールズエリスなどの有名投資家の名前も出てきます。

印象に残った部分

ワタシが印象に残った部分はこんな感じです。

営業キャッシュフローマージン比率

いつの間にか株式投資の投資指標として代表的な存在となった営業CFマージン比率。これは以下の式で求められます。

営業CF÷売上高×100

株式投資の代表的な指数は純利益をベースに考えれることが多いです。でも、純利益は…

  • 特別損失・特別利益など特殊要因の影響を受けやすい
  • 利益は操作しやすい(在庫を増やすなど)

ということで信頼性に一部欠ける内容となっています。そうした影響を受けにくいキャッシュフローに着目するというのが骨子です。

営業CFマージン比率は、いまやどのサイトでも普通にみられる指標ですが、広瀬氏のこの本が普及に一役買っていたに違いありません。

投資手法を使い分ける

株式投資は投資手法を使い分けることの重要性を説いています。

  • グロースとバリュー
  • 長期と短期

など。そもそも投資ルールを守ることは重要ですが、複数の投資手法にチャレンジすることはさらに難易度が増します。ただ、自分もそれが可能となるように投資スキルを上げていきたいです。

投資と投機を区別して善悪を論じるのはおかしい

農家の人がヘッジとして先物と取引を行うことが善とするならば、それと相対してリスクを取っている投機家を悪とするのはおかしい、という理屈。

まあ、理解できますね。投機か投資か…そんなことを議論している暇があったら、一円でも多くもうける方法を考えたいです(笑)

もともとマーケットタイミングを無視しろ、というのは宣伝文句だった

これもありえる話ですね。マーケットタイミングはつかめないものだから、今から始めましょ、積立てしましょう、みたいな…確かに宣伝文句にも使えそうな表現です。

試乗センチメントを軽視するヤツは儲けの効率が悪いとまで批判しています。

個人的には投資は早いほうがいいし、積立てのメリットもあると思うのですが、書いてあることなんでも素直に受け入れるのではなく、自分の頭で考えましょう、という警告だと受け入れます。

インデックス運用は運もあったことを念頭に入れよ

インデックス運用は、株価が上昇する想定された投資手法であることを忘れてはならない。チャールズエリスがインデックス運用を提唱した時期は、株価が右肩上がりであった恩恵を受けていた点も忘れてはならない、とします。

最後に

ということで、今日は、Market Hack流世界一わかりやすい米国式投資の技法についてレビューしました。

世界一わかりやすいと書いてある通り、ワタシにとってはとても分かりやすかったですね。

ただ、初心者には少々ハードルが高い点は否めませんが、これをもってAmazonのレビューで星ひとつつけているぐらいなら、分からないところをググれよ、と言いたい感じです。

まだ、読んでいない方はぜひ目を通していただきたい一冊です。