2020年3月期決算銘柄1Qが概ね出そろう。
今日は、昨今のコロナショックで保有銘柄たちの配当金はどうなったのか、確認していきたいと思います。
高配当株大好きうえけんです。
このブログで高配当株投資を行っている人はたくさんいると思いますが、みなさん、息してますか?
ワタシはなんとか生きながらえています。それにしても、今年はやはり減配する銘柄が多くて困りますね。
今回のコロナショックは、まさに高配当株運用を続ける意味での定期テストみたいなもの。
このテストを乗り切れてこそ、配当金生活を実現するための信頼性の高いポートフォリオとなるのです。
わがポートフォリオの保有銘柄たちの配当金の状況はどうなったのか、まとめていきたいと思います。
高配当株投資の運用ルールのおさらい
我が家で運用している高配当株投資ですが、以下のルールを守ることにしています。
- 配当利回り4.4%以上
- 2009年以降減配ナシ
- 過去10年間営業利益ベースで赤字なし
つまり、配当利回り4.4%以上の高配当銘柄であり、リーマンショックがあっても減配しなかった銘柄で、かつ、過去10年間営業利益で赤字がない銘柄に投資することとしてきました。
ワタシもこのルールでどこまでコロナショックに打ち勝てるか、と思っていたんですけど…
結論から言うと、保有株のうち約20%が減配となりました。点数にすると80点というところでしょうか。
それにしてももう少し踏ん張れると思ってただけにちょっと残念な結果です。
これらは経営陣が決めたことなので、ワタシができることと言えば、その銘柄を売却するしかありません。
保有銘柄たちの配当金状況
では保有株たちの配当金の状況について以下のとおり表にまとめてみました(クリックすると拡大します)
とりあえず、2020年3月時点での保有銘柄していた銘柄の配当金推移を比較してみました。保有株は全部で35銘柄。
このうち、2020年8月時点で減配を発表したのは7銘柄でした。これが多いのか少ないのかは判断が難しいところ。
また、キヤノンやオリックスのように通期で配当金見通しを発表していない銘柄もありますので、まだまだ減配銘柄が増える余地があります。
というか、この時期に配当金見通しも示せない銘柄はさっさと売却するのもあり、と思えなくもありません。
いずれにしても、過去の配当金の推移や営業利益などのルールを設けたせいか、半分以上が減配…なんて事態にはならずに済みました。
これら減配する銘柄にひっかからないための傾向などを振り返ってみます。
配当性向よりも株主還元策
配当性向とは、1株利益あたりにどれだけ配当金を支払っているかの割合を示し、低いほうが配当の余力が高いと言われます。
もちろん、配当性向に着目するのは悪くないですが、中には減収でも配当性向に余力があるのに減配する会社があります。
この辺りは、過去の配当政策などが参考になると思います。過去の配当推移から安定配当を継続している銘柄に投資したいです。
外需より内需
海外情勢や為替などに影響を受けやすい銘柄よりも、内需の銘柄のほうが業績面では堅実で配当も安定している印象です。
昨年から今年にかけての投資対象ですが、ワタシは敢えて輸出業や石油関連などシクニカル銘柄を組み入れてきました。幅広いセクターで保有銘柄を構成したほうがポートフォリオ全体の安定につながると思ったためです。
しかし、この試みはあっさりと打ち砕かれました。
河西工業、ユニプレス、椿本チェインあたりの自動車関連のほか、住友ゴムやキヤノンなど業績を見れば減配はやむなしという印象です。
高配当銘柄を買うなら外需よりも内需を狙ったほうが無難です。
高配当銘柄は避ける
高配当株投資を行う際に、高配当銘柄、厳密に言えば高配当すぎる銘柄を買ってはいけません。
高配当となる銘柄はなんらかの理由でもって株価が下落しています。この辺りを見抜ける凄腕の投資家以外は触らないほうが無難です。
ワタシのように知識も知見もない個人投資家は、業績の安定している銘柄が高配当株化した場合に買いを入れるのが無難です。
” 配当利回り3%台で推移していた銘柄が4.4%以上になったら購入する。”
ワタシの場合だと日本エス・エイチ・エルのようなパターンが理想ですね。
日本エス・エイチ・エルは1506円で購入。年間72円の配当金も受け取りつつ、株価も上昇中。含み益との二重取りもできる状態です。
最後に必要なもの
そして、最後に必要なもの。それは勇気です。
買った銘柄が減配するかもしれないし、しないかもしれない。それはそのときになってみないと分かりません。
減配しない確実性ばかりを求めては投資自体手出しできなくなります。
ワタシの場合は、今回のコロナショックでは、真に永久保有できるかどうかをテストするための絶好の機会だと思っていました。
リーマンショックとコロナショック、どちらも減配しない銘柄なら永久保有できる銘柄と見て問題ないでしょう。
これから高配当株投資を実践したい場合は、こうした見方を重視して銘柄選別するとよいと思います。
それではまた明日!