年間運用成績

2023年高配当株投資運用成績を振り返る

今日は2023年の高配当株投資の総括として1年間の運用成績を振り返ります

私は2012年から高配当株投資を開始。これ以降、配当金重視、長期保有、そしてサラリーマンの強みを生かした入金投資を続けてきました。

やっていることは単純です。

  • 配当利回り4.4%以上の銘柄に投資する
  • 2009年以降減配ナシ(記念配、特別配は除く)
  • 過去10年間営業利益ベースで赤字がない

対象となる銘柄を淡々と買い増していくだけの投資法です。

配当金投資は儲からないとか、やっぱり株式投資は成長株だよね、とか、高配当株投資にはいろんな批判もあります。

もちろん、運用していく中で様々な失敗もありました。

愚直に続けることが大事だと信じ続けて今日に至る我が高配当株運用。2022年の運用成績はどうなったのでしょうか。

改めてこの1年間を振り返ります。

高配当株投資2023年総括

  • 2023年の配当金は前年比30%増で105万円を突破
  • 売買益は約62万円
  • 高配当PF残高は前年比約20%増の3,465万円

運用パフォーマンス

2023年の我が高配当株運用成績はこのようになりました。

ファンド年初来成績
高配当株ファンド(日本株)+31.28%
高配当株ファンド(米国株) -4.35%
高配当株ファンド(トータル) +16.77%

2022年の運用成績は、日本株が+31.28%、米国株が-4.35%、日本株と米国株の合計は+16.77%となりました。

2023年の運用成績はぶっちゃけ上出来です。

米国株がマイナスなのがイマイチだったけどね…

ちなみにインデックスと呼ばれる株価指数は以下のとおりとなっています。

ファンド年初来成績
日経平均株価+28.24%
TOPIX+25.09%
NYダウ+19.25%

わがファンドは日本株はインデックスを上回ったものの米国株はインデックスを大幅に下回る結果に終わりました。

総資産の推移

2023年12月末時点の資産残高は34,649,054円となりました。

2023年1月1日時点の資産は28,091,940円円でしたので、約660万円ほど資産が増加したことになります。

ちなみに、昨年は640万円増だったため、この2年間で1,300万円ほど資産が増加したことになります。ああ、高配当株スバラシイ…

毎年、130万円の入金を目標としていますが、今年は株高により買える株が少なかったため、計画を大幅に下回る50万円のみに終わりました。

追加投資の内訳

  • 日本株→500,000円(10月に追加で入金)
  • 米国株→    0円

2024年からは新NISAが開始。2023年は無理をせずに成長枠投資に資金を振り向ける方針としました。

米国株はドル円は一時150円を超える円安局面だったため、追加投資は見送り。2024年は円高局面を迎えると見込み、2年連続で力を温存中です。

受取配当金

日本株

日本株の配当は624,914円となり、昨年の464,644円に比べて34.49%増となりました。

追加投資は控えめでしたが、保有株の増配が目立ったことや配当金の再投資によって大幅増となりました。

米国株

米国株の配当金は2,996.56ドルとなり、昨年の2,452.76ドルに比べて22.17%増となりました。 

その他特記事項

2023年は新たな試みとして、①高配当株2ndファンドの開始、②ジュニアNISA終了への対応を行いました。

高配当2ndファンドの開始

2023年から高配当2ndファンドと称し、別枠での運用を開始することとしました。

具体的には、高配当株ファンドで購入した銘柄のうち、配当利回り5%を超える銘柄を追加購入するものです。

2023年12月末現在、4銘柄で運用を開始しました。

ジュニアNISA終了に伴う対応

ジュニアNISAは2023年12月末で終了を迎えました。

このまま継続保有することで配当金を非課税で受け取られるなどのメリットもありますが、以下の理由により全て売却としました。

ジュニアNISA売却の理由

  • そもそも2023年12月末で終了するつもりだった
  • 相場がやや過熱気味
  • 新たな高配当株投資に資金を振り向ける

ジュニアNISAの残高は310万円を超過し、約80万円の実現利益を上げることができました。

2023年運用成績詳細

高配当株ファンドの運用推移をまとめると以下のとおりとなります。

わが高配当PFは、ベンチマークであるTOPIX・NYダウと比べてパフォーマンスの劣る結果となりました。

わが高配当PFの国内株と米国株の比較です。日本株は前年比で+31.27%と大幅上昇となりました。

一方で米国株は不振で、年初来マイナスを記録しています。

2024年はどちらのベンチマーク以上の上昇率を記録できるように頑張りたいです。

売買履歴

2023年の売買履歴は以下のとおりとなりました。

日本株買い売り
1月9445 フォーバルテレコム*
5901 東洋製罐*
2月8137 サンワテクノス
3月8130 サンゲツ4327 日本SHL
4月9303 住友倉
5月4041 日本曹達*
7931 未来工業
9066 日新
5464 モリ工業
8月4847 IWI
7956 ピジョン
3513 イチカワ
9月3228 三栄建築
10月5302 日本カーボ
7313 TSテック
4521 科研薬
11月3079 DVx
*は2ndファンドでの追加購入

日本株は4銘柄を売却し、11銘柄の新規組み入れを行いました。

売却の4銘柄のうち、三栄建築と日本SHLはTOBによる売却。イチカワとモリ工業は減配になったための売却です。

三栄建築設計は、2022年2月に1665円で購入。オープンハウスによるTOBによって、2025円で売却です。

日本SHLは、2018年12月に1506円で200株購入。以降、5年弱保有し続けましたが、これもTOBのため、買値から約2.5倍の3545円で売却しました。

イチカワは減配を発表。2021年12月に1345円で200株購入。2023年8月に1373円で売却

モリ工業も減配発表による売り。2022年5月に2438円で100株購入。2022年5月に3240円で売却となりました。

減配銘柄も含めて全て買値を上回る価格で売却することができ、売却益は621,083円となりました。

売却した資金と配当金、そして50万円の追加入金を活用して11銘柄を新規でPFに組入れ。

年間を通して高配当株は堅調でしたが、一時的な調整局面をとらえ、1年間を通してコツコツと買い増しを進めました。雪だるま式に資産が増加する推移を体感できた一年です。

米国株買い売り
5月WBA
6月MMM
9月VZ
WBA
10月MO

米国株は売りはなし。年間を通して高配当株を安くなったところで少しずつ拾っていった一年でした。

監視銘柄は欲しい銘柄が減ってきている印象です。買えるときは恐れずに思い切って買う、そんな強い気持ちで高配当株投資を続けていきます。

なお、今年1年の売買履歴や月次パフォーマンスの記録を参照したい方は、こちらをご覧になってください。

高配当株投資の月次運用成績

2023年12月末時点でのポートフォリオ

2023年12月末時点でのポートフォリオです。

日本株

■ 1号ファンド

code銘柄株価(円)
1518三井松島HD2,635
1939四電工3,150
1941中電工2,579
1948弘電社5,480
1951エクシオグループ3,135
1961三機工業1,750
1980ダイダン1,425
2169CDS1,691
2311エプコ882
2485ティア458
3079DVx1,064
3109シキボウ1,095
3143オーウィル1,329
3817SRA-HD3,565
4041日本曹達5,430
4042東ソー1,801
4095日本パーカライジング1,138
4202ダイセル1,366
4220リケンテクノス846
4410ハリマ化成グループ814
4521科研製薬3,355
4634東洋インキSC-HD2,629
4709ID-HD1,685
4725CAC-HD1,739
4847IWI1,044
4972綜研化学2,416
5187クリエートメディック892
5214日本電気硝子3,031
5280ヨシコン1,213
5302日本カーボン4,385
5901東洋製缶HD2,287
6870日本フェンオール1,540
7313TSテック1,706
7931未来工業3,260
7466SPK1,847
7593VTHD517
7463アドヴァンG1,072
7775大研医器513
7956ピジョン1,624
8008ヨンドシーHD2,027
8070東京産業837
8125ワキタ1,600
8130サンゲツ3,100
8133伊藤忠エネクス1,537
8137サンワテクノス2,196
8253クレディセゾン2,600
8306三菱UFJ1,212
8410セブン銀行300
8591オリックス2,656
8725MS&AD5,546
8793NECキャピタル3,355
8904AVANTIA880
9034南総通運1,030
9055アルプス物流1,661
9066日新2,400
9303住友倉庫2,451
9381エーアイティー1,726
9432日本電信電話172
9433KDDI4,486
9445フォーバルテレコム381
9513電源開発2,289
9717ジャステック1,428
9769学究社2,015

■ 2号ファンド

code銘柄株価(円)
4041日本曹達5,430
5901東洋製缶HD2,287
7931未来工業3,260
9445フォーバルテレコム381

米国株

code銘柄株価(ドル)
ABBVAbbVei Inc154.97
EMREmerson Electric Co97.33
GISGeneral Mis Inc com65.14
GPCGenuine Parts138.5
IBMInformation Bussiness Machine163.55
LEGLeggett & Platt26.17
MCYMERCURY GENL CORP37.31
MMM3M co109.32
MOAltria Group40.34
PFEPfizer28.79
PMPhillip Morris IntI Inc94.08
SOSouthern Co Inc70.12
SPYDSPDR PF SANDP50039.19
VTRSVTRS VIATRIS INC10.83
VZVerizon Com37.7
WBAWalgreens Boots Alliance Inc26.11
XOMEXXON MOBIL99.98

なお、各銘柄の平均取得株価や配当利回りなど詳しく知りたい場合はこちらのページをご覧ください。

【毎日更新】高配当株ポートフォリオ一覧 現在のわがポートフォリオです。保有株は日々定期的に更新しています(ただし、株価の更新は遅れる場合があります)。 特にスマホの場合...

2024年の方針

2024年は自分なりの投資成績を残せました。ただ、この反動で高配当株の調子はイマイチなんじゃないかと思うんです。

2024年も基本的な方針に変わりはありません。

とにかく愚直に高配当株を買い増す戦略を継続します。ただし、以下のことに留意して2024年の運用につなげていきたいと思います。

投資枠、パフォーマンス等

2024年の目標は以下のとおりとします。

  • 追加投資240万円以上
  • 運用利回り4%以上
  • 受取配当金前年比+20%以上
  • 2024年12月末総資産3,853万円目標

2024年も例年どおりの運用成績を目標とします。

配当利回りの向上

我が保有銘柄の時価総額は34,650千円。時価総額に対して受取配当金が少ないのは、株価上昇の恩恵を受けているためです。

我が高配当株運用の目的はできるだけたくさんの配当金を受け取ることにあります。

昨今の高配当株は堅調で、買える銘柄が少なくなっています。無理せずに長期目線で投資を続けられるように自己コントロールを行います。

非課税口座の見直し

2024年から証券税制が見直しとなります。

証券税制の見直し

  • 新NISA開始(2024年から)

2024年から新NISAが拡充されます。個別成長株は年間240万円(積立運用込みで360万円)、一生涯で1,800万円(個別成長株の場合は1,200万円)まで非課税での運用が可能となります。

現在運用中の証券口座は受け取った配当金の再投資にとどめ、非課税で配当金を受け取れるメリットを生かすべく、新NISA成長枠投資を優先的に活用していきます。

また、2023年から開始した高配当株2ndファンドも引き続き運用を強化していきます。

米国株投資の継続

2022年は米国株が堅調であったことや円安進行のため、追加投資を行うことができませんでした。

2024年は国内においても金利上昇が見込まれ、円高進行が懸念されます。為替動向に合わせてドル積立てを実施するなど長期的な視点での投資を強化していきます。

分散投資

国内株では幅広く分散投資を行っているものの、高配当株銘柄に特化しているため、一部のセクターに投資銘柄の偏りが見られる状態です。

現時点でも保有していないセクターへの投資に心がけ、分散投資によるリスク低減に向けて取り組んで行きます。

最後に

今日は我が家で運用している高配当株投資の2023年振り返りをまとめてみました。

このパフォーマンスを見て、いやあ、大したことない、おいらのほうがもっと儲かっている…そんな風に思う人がいるかもしれません。

でも、我が高配当株投資はバイアンドホールドを前提としたらくちん投資法です。

投資に時間をかけることなく、インデックス以上の成績をたたき出すことが可能になるのです。

今回の記事を見て、

私が実践している高配当株投資に興味があるな…

そんな風に思ったら、ぜひこちらの記事から私の投資手法を知ることができます。

私の高配当株投資スタイルまとめ このページは2012年から培った経験をもとに、高配当株投資のやり方をまとめたページです。 これからも株式投資を続けていく中で学ん...

ぜひ参考にしてみてください。

今年も高配当株投資を続けていきます。