今日は、個人投資家の失敗例を見ながら、今後の高配当株投資に役立てていくための記事を書いてみたいと思います。
サンプルは、こちらの雑誌です。
ダイヤモンドZAIの記事に中に、「負けた個人投資家の含み損が多い銘柄ランキング」という記事があるのです。
この記事を参考にしながら負けない投資家になろうというのが目的です。
- 含み損の多い銘柄の共通点とは?
- 失敗しない投資法とは?
どのような点に注意すれば、このような銘柄で失敗しないようになるのでしょうか。
結論から言えば、高配当株投資のルールをきちんと守ることで失敗する確率は大幅に減らせる…そう確信するのです。
それでは、ランキングをみながら一緒に考えていきましょう!
個人投資家が損したのはこんな銘柄
この個人投資家が損した銘柄とは以下のとおりとなっています。
1位 日産自動車
2位 日本たばこ産業
3位 みずほフィナンシャルグループ
4位 オリックス
5位 日本航空
6位 三菱UFJフィナンシャルグループ
7位 キヤノン
…以下略
むむ、7銘柄中4銘柄も保有中じゃないの!
そうなんです。なにを隠そう、ワタシも7銘柄中4銘柄を保有中または保有していたことがある銘柄なのです。
ランキングから見る失敗した銘柄の特長
この7銘柄には、どんな共通点が見られるのか、その問題点をあぶりだしてみます。
高配当銘柄である、または優待が豪華
上位7つの銘柄の共通する点は、どれも異常に高配当株であるという点です。業績悪化を株価が織り込んで下落していくと、配当利回りは自然に上がっていきます。
実は私が提唱する高配当株投資は、高配当すぎる銘柄に手を出してはいけないのです。
高配当株投資なのに高配当すぎる株は買ってはいけないの?
このことに関してはまた後日記事にしたいと思います。
また、日本航空やオリックスなどは個人投資家が好む株主優待も豪華なのも特徴です。
大企業である
上位7銘柄はどれも大企業です。
株式投資で銘柄を選ぶ際は、大きな会社だから安定性もあるし、潰れることもないだろう、という気持ちになりやすいのでしょうね。
でも、大企業だから、という理由だけで買うと失敗することになるのです。
有名な会社である
上位7銘柄は株式投資を行っている投資家なら誰でも知っている大企業です。
どんな事業をやっているかよく知っている会社であれば、投資先としても安心、という気持ちになりやすいのでしょう。でも、実際はみんなに知られている会社が投資先として優秀かどうかとは事情が異なるようです。
ネットや雑誌の人気銘柄である
これらの銘柄の多くは、長期投資向きの買いたい銘柄、とか、株主優待でゲットしておきたい銘柄とか、そんな特集でネットや雑誌で取り上げられている銘柄ばかりです。
雑誌やネットで評判になっている銘柄だからこそ、投資するには注意が必要ということになります。
業績面での安定性がいまいち
日産自動車、JTのように業績不振な銘柄で個人投資家がやられている銘柄が多いです。金融機関などのメガバンクも最近の株価は不調でした。
高値掴みをしてしまう
有名な会社だから、ネットで評判だから…
そんな理由で安易に手を出してしまい、結果、高値掴みで含み損が大きくなってしまう。そんな構図が見え隠れしますね。
株式投資で失敗しないために
では、このような個人投資家が損した銘柄を反面教師とすると、どのような銘柄が投資対象として最適なのでしょうか。
失敗しない銘柄選び~こんな銘柄を買え
- 異常な高配当銘柄ではないこと
- 大企業である必要はない(中小型株でもおっけー)
- 地味な株でも株主還元策がしっかりしている銘柄
- 業績面で安定している銘柄
高配当株投資でミスを未然に防ぐ
こうした銘柄を私が提唱する高配当株投資のルールで購入することができれば、負ける確率を減らすことができます。
- 配当利回り4.4%超で買い
→高値掴みを防ぐ - 業績が安定した銘柄を選ぶ
→過去10年間営業利益で確認 - 長期に渡り安定配当を出している
→2009年以降の配当状況でチェック
例えば、三菱UFJなどは2012年に配当利回り4.4%超404円で購入しているため、含み損に転落することはめったにないです。
また、オリックスも1700円台で投資しましたが、今のところ10%以上の含み益があります。
同じ銘柄でも購入するタイミングを間違わなければ、得をするケースもあるのです。
分散投資を徹底する
多くの銘柄に分散投資することで個別銘柄リスクを軽減します。
含み損を抱えるとナンピンしたくなりますが、総資産に対して特定の銘柄のウェイトが大きくなり過ぎないように配慮するべきです。
長期的な視点で考える
私が提唱する高配当株投資は長期投資で複利の効果によって資産を形成することにあります。
買ってすぐに含み損になっても、
なんとかショックに出くわしたとしても、
高配当株投資のルールは守り続けていく必要があります。
また、気持ち的に含み損に耐えられない場合は、リスクを取り過ぎの可能性もあります。
株価の上下に振り回されないように少額から始める、1銘柄への集中投資、ナンピンは絶対にやらないといったことをおススメしたいです。
それでも失敗はある!
これらのルールを守ってもなお、間違いを犯してしまうケースは当然あります。
でも、思うんです。
失敗を恐れてリスクを取れなければ株で儲けることはできんよね。
実際に私も失敗だらけです。
キヤノン、JTでは大幅な損失を被ってしまいました。
JT…買値2900円→売値2000円
キヤノン…買値2400円→売値1890円
両銘柄は業績悪化に伴い減配を発表。結果、大幅損切りとなったのですが、悔いはないのです。
仮に間違えを起こしたとしても…
- 人は間違えるもの、失敗に臆さないように注意する
- 間違えたら損切りするなど早めに保有株を売る
- 新たなルールはないか反省し工夫する糧になる
以前の記事でも書きましたが、長期投資+高配当株投資でも損切りは必要です。
例えば、保有株が減配・無配になったなど、継続保有する理由がなくなったら即損切りすべきです。
早めに損切りしておけば損失の傷も浅くなる可能性もありますし、売却した資金でより魅力的な銘柄に乗り換えることもできるのです。
株式投資の世界では、間違いや過ちは当たり前の世界。くじけずに前を向いて進んでいきましょう。
最後に
ということで、今日は個人投資家の含み損が多い銘柄ランキングに見る株式投資の注意点についてまとめてみました。
ワタシもまだまだ勉強中の身。
これからも努力を続けて、高配当株投資をひたむきに継続していきたいと思っています。