2024年高配当株投資運用成績を振り返る
今日は2024年の高配当株投資の総括として1年間の運用成績を振り返ります。
私は2012年から高配当株投資を開始。これ以降、配当金重視、長期保有、そしてサラリーマンの強みを生かした入金投資を続けてきました。
やっていることは単純です。
- 配当利回り4.4%以上の銘柄に投資する
- 2009年以降減配ナシ(記念配、特別配は除く)
- 過去10年間営業利益ベースで赤字がない
対象となる銘柄を淡々と買い増していくだけの投資法です。
配当金投資は儲からないとか、やっぱり株式投資は成長株だよね、とか、高配当株投資にはいろんな批判もあります。
もちろん、運用していく中で様々な失敗もありました。
愚直に続けることが大事だと信じ続けて今日に至る我が高配当株運用。2022年の運用成績はどうなったのでしょうか。
改めてこの1年間を振り返ります。
高配当株投資2024年総括
- 2024年の配当金は前年比+102%増で約100万円を突破
- 売買益は約 万円
- 高配当PF残高は前年比約47%増の5,092万円
運用パフォーマンス
2024年の我が高配当株運用成績はこのようになりました。
| ファンド | 年初来成績 |
| 高配当株ファンド(日本株) | +29.30% |
| 高配当株ファンド(米国株) | +31.70% |
| 高配当株ファンド(トータル) | +30.01% |
2024年の運用成績は、日本株が+29.30%、米国株が+31.7%、日本株と米国株の合計は+30.01%となりました。
2024年の運用成績はぶっちゃけ上出来です。
今年は日本株も米国株も両方とも上出来の一年でしたね。
ちなみにインデックスと呼ばれる株価指数は以下のとおりとなっています。
| ファンド | 年初来成績 |
| 日経平均株価 | +19.20% |
| TOPIX | +17.67% |
| NYダウ | +25.25% |
わが高配当ポートフォリオは日本株・NYダウなどすべてのインデックスを上回る結果に終わりました。
いやあ、気持ちいいですね。これだからこそ個別銘柄投資はやめられません。
総資産の推移
2024年12月末時点の資産残高は50,992,992円となりました。
2024年1月1日時点の資産は34,649,054円でしたので、約1700万円ほど資産が増加したことになります。
毎年、250万円の入金を目標としています。
2024年は新NISAもあって追加資金に励んだほかこれまで投資していた銘柄を売却したり銀行に眠っていた普通預金の資金を高配当株につぎ込んでいきました。
追加投資の内訳
- 日本株→4,573,000円
- 米国株→ 0円
2025年も2024年と方針は変わりません。
新NISA枠から高配当株への投資を開始していきます。
米国株はドル円は一時140円台まで円高が進んだものの、その後は円安局面だったため、追加投資は見送り。
2024年は円高局面を迎えると見込み、3年連続で力を温存中です。
受取配当金
日本株
日本株の配当は1,265,334円となり、昨年の624,914円に比べて102.2%増となりました。
昨年の追加投資分のほか保有株の増配が目立ったこと、新NISAに伴い配当金増加したことからほぼ倍増となりました。
米国株
米国株の配当金は2962.5ドルとなり、昨年の2,996.56ドルに比べて-1.1%となりました。
米国株はポートフォリオ見直しのため、CPをやや厚めにキープしています。このことから米国株配当は前年並みとなりました。
その他特記事項
2023年は新たな試みとして、①高配当株2ndファンドの開始、②ジュニアNISA終了への対応を行いました。
高配当2ndファンドの開始
2023年から高配当2ndファンドと称し、別枠での運用を開始することとしました。
具体的には、高配当株ファンドで購入した銘柄のうち、配当利回り5%を超える銘柄を追加購入するものです。
2023年12月末現在、4銘柄で運用を開始しました。
ジュニアNISA終了に伴う対応
ジュニアNISAは2023年12月末で終了を迎えました。
このまま継続保有することで配当金を非課税で受け取られるなどのメリットもありますが、以下の理由により全て売却としました。
ジュニアNISA売却の理由
- そもそも2023年12月末で終了するつもりだった
- 相場がやや過熱気味
- 新たな高配当株投資に資金を振り向ける
ジュニアNISAの残高は310万円を超過し、約80万円の実現利益を上げることができました。
2024年運用成績詳細
高配当株ファンドの運用推移をまとめると以下のとおりとなります。

わが高配当PFは、ベンチマークであるTOPIX・NYダウ以上のパフォーマンスとなりました。

わが高配当PFの国内株と米国株の比較です。米国株と日本株ともに上昇し、今年1年、良好な運用成績となりました。
2025年はどちらのベンチマーク以上の上昇率を記録できるように頑張りたいです。
売買履歴
2024年の売買履歴は以下のとおりとなりました。
| 日本株 | 買い | 売り |
| 1月 | ー | ー |
| 2月 | ー | 5415 日本電気硝子 |
| 3月 | 4503 アステラス製薬 7596 ピジョン 4644 イマジニア | ー |
| 4月 | ー | ー |
| 5月 | バッファロー 4671 ファルコHD 8079 三愛ノブリ 1802 大林組 4109 ステラケミファ 4516 日本新薬 | ハリマ化学 ジャステック 三井松島HD |
| 6月 | 1975 朝日工業社 | ー |
| 7月 | 8584 ジャックス 6957 芝浦電子 | ー |
| 8月 | 5911 横河ブリッジHD 4094 日本化学工業 6457 グローリー 8032 日本紙パルプ商事 9611 日本プロセス 1945 東京エネシス 3947 ダイナパック 4502 武田薬品工業 3437 特殊電極 7464 セフテック | 9055 アルプス物流 8584 ジャックス 4847 IWI 8070 東京産業 |
| 9月 | ー | ー |
| 10月 | 1847 イチケン 2918 わらべや日洋 3513 イチカワ 8174 日本瓦斯 | ー |
| 11月 | 2449 ブラップジャパン 3036 アルコニックス 3040 ソリトンシステムズ 4528 小野薬品工業 4928 ノエビアHD | ー |
| 12月 | ー | ー |
振り返ってみると、今年は日本株を大幅買い越ししました。
株価下落に伴い、高配当株が増加したほか、植田ショックで8月に日本株が暴落した際には、せっせと買い注文を入れていました。
10月も石破ショックなど株価は乱高下する中で、ひたすら高配当株を見ていました。
結果、株価は年末に盛り返して、運用成績は前年比+29%となりましたが、まあ、地合いが良かったせいでしょう。
来年の日本株は厳しい展開が待ち受けていると思っています。
2023年、2024年のような年は、あたりまえじゃないからなーという気持ちで相場と対峙していきます。
米国株は以下のとおり。
| 米国株 | 買い | 売り |
| 7月 | ー | ー |
| 8月 | VYM | MCY |
| 9月 | ー | ー |
| 10月 | VYM | ー |
| 11月 | VYM | LEG WBA |
| 12月 | VYM | ー |
今年は予定通り、個別銘柄を売り越し、ETFへの資産割合を増やすことができています。
LEGとWBAを、100万円ほど損切りして、VYMを購入しています。
2025年も早々に個別銘柄からETFに切り替えを行っていきます。
2024年12月末時点でのポートフォリオ
2024年12月末時点でのポートフォリオです。
日本株
1号ファンド
| code | 銘柄 | 取得株価 | 最新株価 |
| 1518 | 三井松島HD | 1,127 | 3,890 |
| 1939 | 四電工 | 528 | 1,598 |
| 1941 | 中電工 | 2,108 | 3,330 |
| 1945 | 東京エネシス | 1,128 | 1,096 |
| 1948 | 弘電社 | 960 | 1,808 |
| 1951 | エクシオグループ | 1,100 | 1,744 |
| 1961 | 三機工業 | 1,190 | 3,190 |
| 1980 | ダイダン | 1,014 | 3,930 |
| 2169 | CDS | 804 | 1,817 |
| 2311 | エプコ | 690 | 784 |
| 2485 | ティア | 440 | 431 |
| 3079 | DVx | 1,044 | 924 |
| 3109 | シキボウ | 908 | 1,017 |
| 3143 | オーウィル | 675 | 1,858 |
| 3437 | 特殊電極 | 2,108 | 2,411 |
| 3817 | SRA-HD | 2,426 | 4,230 |
| 3947 | ダイナパック | 1,562 | 1,807 |
| 4041 | 日本曹達 | 1,874 | 2,917 |
| 4042 | 東ソー | 1,794 | 2,123 |
| 4094 | 日本化学産業 | 1,263 | 1,477 |
| 4095 | 日本パーカ | 889 | 1,303 |
| 4202 | ダイセル | 813 | 1,411 |
| 4220 | リケンテクノス | 423 | 1,070 |
| 4502 | 武田製薬工業 | 3,941 | 4,188 |
| 4521 | 科研製薬 | 3,322 | 4,500 |
| 4634 | 東洋インキSC-HD | 1,950 | 3,150 |
| 4709 | ID-HD | 886 | 1,620 |
| 4725 | CAC-HD | 1,314 | 1,651 |
| 4972 | 綜研化学 | 1,151 | 3,440 |
| 5187 | クリエート | 830 | 917 |
| 5280 | ヨシコン | 1,072 | 1,491 |
| 5302 | 日本カーボン | 4,288 | 4,380 |
| 5901 | 東洋製缶HD | 1,610 | 2,417 |
| 5911 | 横河ブリッジHD | 2,498 | 2,820 |
| 6457 | グローリー | 2,370 | 2,612 |
| 6870 | 日本フェンオール | 1,520 | 1,702 |
| 6957 | 芝浦電子 | 3,150 | 3,265 |
| 7313 | TSテック | 1,598 | 1,796 |
| 7931 | 未来工業 | 2,034 | 3,710 |
| 7466 | SPK | 864 | 2,197 |
| 7593 | VTHD | 483 | 499 |
| 7463 | アドヴァンG | 864 | 980 |
| 7464 | セフテック | 1,869 | 1820 |
| 7775 | 大研医器 | 444 | 517 |
| 7956 | ピジョン | 1,715 | 1,449 |
| 8008 | ヨンドシーHD | 1,802 | 1,886 |
| 8032 | 日本紙パルプ商事 | 560 | 679 |
| 8125 | ワキタ | 662 | 1,686 |
| 8130 | サンゲツ | 2230 | 2,989 |
| 8133 | 伊藤忠エネクス | 913 | 1,650 |
| 8137 | サンワテクノス | 1867 | 2,261 |
| 8253 | クレディセゾン | 1,020 | 3,735 |
| 8306 | 三菱UFJ | 404 | 1,833 |
| 8410 | セブン銀行 | 249 | 313 |
| 8591 | オリックス | 1,724 | 3,410 |
| 8725 | MS&AD | 1,063 | 3,477 |
| 8793 | NECキャピタル | 1,086 | 3,910 |
| 8904 | AVANTIA | 648 | 791 |
| 9034 | 南総通運 | 609 | 1,040 |
| 9066 | 日新 | 2,268 | 4,605 |
| 9303 | 住友倉庫 | 2,173 | 2,825 |
| 9381 | エーアイティー | 1,394 | 1,727 |
| 9432 | 日本電信電話 | 91 | 158 |
| 9433 | KDDI | 2,710 | 5,059 |
| 9445 | フォーバルテレコム | 359 | 453 |
| 9513 | 電源開発 | 1,680 | 2,584 |
| 9651 | 日本プロセス | 1,178 | 1,369 |
| 9769 | 学究社 | 1,111 | 2,070 |
2号ファンド
| code | 銘柄 | 取得株価 | 最新株価 |
| 4041 | 日本曹達 | 2,297 | 2,917 |
| 5901 | 東洋製缶HD | 1,631 | 2,417 |
| 7931 | 未来工業 | 2,301 | 3,710 |
| 9445 | フォーバルテレコム | 322 | 453 |
| 7956 | ピジョン | 1,462 | 1,449 |
| 1802 | 大林組 | 1,805 | 2,101 |
| 1847 | イチケン | 2,461 | 2,577 |
| 1975 | 朝日工業社 | 1,355 | 2,236 |
| 2449 | プラップジャパン | 901 | 900 |
| 2918 | わらべや日洋HD | 2,041 | 2,021 |
| 3036 | アルコニックス | 1,440 | 1,530 |
| 3040 | ソリトン | 1,049 | 1,164 |
| 3352 | バッファロー | 1,346 | 1,259 |
| 3513 | イチカワ | 1,567 | 1,649 |
| 4109 | ステラケミファ | 3,800 | 4,475 |
| 4503 | アステラス製薬 | 1,578 | 1,545 |
| 4516 | 日本新薬 | 2,780 | 4,007 |
| 4528 | 小野薬品 | 1,806 | 1,632 |
| 4644 | イマジニア | 982 | 1,005 |
| 4671 | ファルコHD | 2,294 | 2,403 |
| 4928 | ノエビアHD | 4,990 | 4,885 |
| 6785 | 鈴木 | 1,609 | 1,779 |
| 8097 | 三愛ノブリ | 2,200 | 1,901 |
| 8174 | 日本瓦斯 | 2,092 | 2,181 |
米国株
| code | 銘柄 | 取得株価 | 株価最新 |
| ABBV | AbbVei Inc | $133.17 | 177.53 |
| EMR | Emerson Electric Co | $42.80 | 123.95 |
| GIS | General Mis Inc com | $44.50 | 63.76 |
| GPC | Genuine Parts | $63.83 | 116.83 |
| IBM | Information Bussiness Machine | $128.53 | 219.86 |
| MMM | 3M co | $127.06 | 129 |
| MO | Altria Group | $48.17 | 52.28 |
| PFE | Pfizer | $30.75 | 26.51 |
| PM | Phillip Morris IntI Inc | $79.72 | 120.03 |
| SO | Southern Co Inc | $49.10 | 82.33 |
| SOLV | Southern Co Inc | $0.00 | 66.09 |
| SPYD | SPDR PF SANDP500 | $30.02 | 43.24 |
| VTRS | VTRS VIATRIS INC | $0.00 | 12.45 |
| VYM | Vanguard High Dividend ETF | $117.84 | 127.61 |
| VZ | Verizon Com | $45.22 | 39.99 |
| XOM | EXXON MOBIL | $71.31 | 107.6 |
なお、各銘柄の平均取得株価や配当利回りなど詳しく知りたい場合はこちらのページをご覧ください。
2025年の方針
2024年は自分なりの投資成績を残せました。ただ、この反動で高配当株の調子はイマイチなんじゃないかと思うんです。
高配当株投資が今年苦戦すると思う理由🔆
— うえけん@高配当株長期投資家 (@okiraku_tohshi) January 27, 2023
✅昨年かなり好調だった
✅高配当株推奨記事が増えた
✅期待しない方が上がる気がする
✅苦戦と思ってた方が上がって嬉しい
✅基本的に悲観論者
それでも高配当株投資を続けていきます😄#高配当株 #投資初心者と繋がりたい
2024年も基本的な方針に変わりはありません。
とにかく愚直に高配当株を買い増す戦略を継続します。ただし、以下のことに留意して2025年の運用につなげていきたいと思います。
投資枠、パフォーマンス等
2025年の目標は以下のとおりとします。
- 追加投資240万円以上
- 運用利回り4%以上
- 受取配当金前年比+20%以上
- 2025年12月末総資産5,530万円目標
2025年も例年どおりの運用成績を目標とします。
配当利回りの向上
我が保有銘柄の時価総額は50,994千円。時価総額に対して受取配当金が少ないのは、株価上昇の恩恵を受けているためです。
我が高配当株運用の目的はできるだけたくさんの配当金を受け取ることにあります。
昨今の高配当株は堅調で、買える銘柄が少なくなっています。無理せずに長期目線で投資を続けられるように自己コントロールを行います。
非課税口座の見直し
2024年から証券税制が見直しとなりました。
証券税制の見直し
- 新NISA開始(2024年から)
個別成長株は年間240万円(積立運用込みで360万円)、一生涯で1,800万円(個別成長株の場合は1,200万円)まで非課税での運用が可能となります。
現在運用中の証券口座は受け取った配当金の再投資にとどめ、非課税で配当金を受け取れるメリットを生かすべく、新NISA成長枠投資を優先的に活用していきます。
また、2023年から開始した高配当株2ndファンドも引き続き運用を強化していきます。
米国株投資の継続
2024年は米国株が堅調であったことや円安進行のため、追加投資を行うことができませんでした。
2025年は国内においても金利上昇が見込まれ、円高進行が懸念されます。為替動向に合わせてドル積立てを実施するなど長期的な視点での投資を強化していきます。
分散投資
国内株では幅広く分散投資を行っているものの、高配当株銘柄に特化しているため、一部のセクターに投資銘柄の偏りが見られる状態です。

現時点でも保有していないセクターへの投資に心がけ、分散投資によるリスク低減に向けて取り組んで行きます。
最後に
今日は我が家で運用している高配当株投資の2024年振り返りをまとめてみました。
このパフォーマンスを見て、いやあ、大したことない、おいらのほうがもっと儲かっている…そんな風に思う人がいるかもしれません。
でも、我が高配当株投資はバイアンドホールドを前提としたらくちん投資法です。
投資に時間をかけることなく、インデックス以上の成績をたたき出すことが可能になるのです。
今回の記事を見て、
私が実践している高配当株投資に興味があるな…
そんな風に思ったら、ぜひこちらの記事から私の投資手法を知ることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
今年も高配当株投資を続けていきます。
