年間運用成績

2020年高配当ファンドの運用状況を振り返ってみる

今日は2020年の高配当ファンドの運用状況を振り返ってみたいと思います。

2020年の最大のニュースは新型コロナウイルスでした。

わが高配当ファンドもすんごいダメージを受けちゃいましたが、なんとか今でも生き残って運用を続けられています。

高配当ファンドは、将来のじぶん年金のためのファンド。

不労所得を得るための原資となる資産で、安定的にできるだけたくさんの配当金がもらえるように、セミリタイアする10年後に向けて少しづつ増やしていくことを目的にしています。

そんな高配当ファンドの運用状況はどのようなものだったのか、一件間を振り返ってみます。

なお、高配当ファンドの運用ルールですが、こちらの記事をご覧になってください。

大人の高配当株運用投資方針(1.5版) 本ブログでもポートフォリオの見直しが入るたびに更新している大人の高配当株、2012年から運用しています。 今回は、大人の高配当株...

運用成績は年初来マイナス

日経平均やTOPIXには惨敗

わが高配当ファンドの運用成績は、年初来-0.71%となり、わずかながら年初来プラスに届かずといったところでした。

区分高配当全体日本株米国株
1月-1.56%-1.47%-1.67%
2月-10.85%-10.56%-11.29%
3月-20.88%-19.27%-23.33%
4月-15.60%-17.16%-13.33%
5月-11.74%-12.43%-10.74%
6月-12.50%-13.26%-11.39%
7月-14.37%-19.55%-7.42%
8月-8.42%-12.86%-2.25%
9月-7.58%-9.16%-5.29%
10月-9.86%-11.41%-7.60%
11月-4.50%-7.51%-0.46%
12月-0.71%-4.48%4.34%

日経平均は年初来+16%、TOPIX+4.8%となり、インデックスを大きく下回る結果となりました。

正直、日経平均やTOPIXに負けてしまったのは残念なことですが、私の受け止め方としては仕方がないことだと思っています。

それは、株式市場の負け犬たちに投資しているからです。

逆張り投資に徹した一年

というのもコロナバブルなどとはまったく無縁な高配当銘柄。特に2020年に投資した銘柄と言えば…

  1. コロナショックによる業績の悪化
  2. 株価は急落
  3. 高配当化した銘柄を買い入れる
  4. 業績は好転せず、株価も低迷中

今のところ、株価は低迷していますが、長期的に見て業績回復、安定配当、増配期待に期待しての投資となります。

ですから、「よい銘柄を安く買うこと」と「継続的に追加資金できること」この二つが大切なのだと思っています。

今年はコロナショックで一時年初来-20%超もやられました。

それでもメンタル的にやられずに投資を続けることができただけでも合格、としてあげたいと思います。

2020年配当金の推移

2020年に高配当株ファンドとして受け取った配当金の推移と2019年との比較です。

昨年に比べて1.5倍の配当金の受け取りとなりました。

ただし、まだまだ経済的自由をゲットできるほどの金額ではありません。これからもガンガン高配当銘柄を購入していきます。

受取配当金履歴

2020年に受け取った配当金は以下のとおりです。

日本株

銘柄コード銘柄名 配当金 (円)
1518三井松島HD 7,969 
1883前田道 59,765 
1961三機工 7,571 
2169CDS 8,926 
2914JT 24,544 
3143オーウイル 7,172 
3817SRAHD 8,766 
3834朝日ネット 758 
4327J-日本SHL 15,301 
4544HUグループHD 9,165 
4636T&KTOKA 2,710 
4725CACHD 4,782 
4972J-綜研化学 8,766 
5110住友ゴム 4,782 
5187クリエート 5,898 
5949ユニプレス 4,383 
5975東プレ 2,391 
6306日工 2,391 
6369トーヨーカネツ 7,969 
6371椿本チエイン 4,782 
7256河西工 718 
7442中山福 4,303 
7466SPK 5,579 
7552ハピネット 3,985 
7751キヤノン 9,563 
80084℃ HD 3,228 
8018三共生興 1,594 
8125ワキタ 2,630 
8133エネクス 7,173 
8242H2Oリテイル 5,181 
8306三菱UFJ 21,916 
8591オリックス 6,057 
8729ソニーFH 5,578 
8793NECキャピ 9,564 
8904AVANTIA 1,515 
9055アルプス物 6,376 
9432NTT 3,985 
9437NTTドコモ 9,763 
9513Jパワー 2,789 
9769学究社 10,360 
9810日鉄物産 6,774 
合計 327,422 

米国株

銘柄・摘要配当金(ドル)
DUK DUKE ENERGY CORP NEW C20.35
EMR EMERSON ELEC CO COM43.19
GIS GENERAL MLS INC COM56.88
GPC GENUINE PARTS CO COM39.68
MCY MERCURY GENL CORP NEW144.66
MO ALTRIA GROUP INC COM242.49
NGG NATIONAL GRID PLC SP A34.04
PFE PFIZER INC COM77.73
PM PHILIP MORRIS INTL INC206
PPL PPL CORP COM132.04
QCOM QUALCOMM INC COM110.67
SO SOUTHERN CO COM164.01
SPYD SPDR PORTFOLIO SANDP163.96
TGT TARGET CORP COM76.97
VTRS VIATRIS INC-43.05
VZ VERIZON COMMUNICATIONS141.93
WHG WESTWOOD HLDGS GROUP I19.84
XOM EXXON MOBIL CORP COM187.24
総計1,818.63

売買履歴~失敗の中でも成功もあり

史上最大の売買回数

2020年の売買履歴はこんな感じです。

1月
(買い)
・8133 伊藤忠エネクス
・エクソンモービル(XOM)を買い増し

2月
(買い)
・1518 三井松島HD
・4725 CAC-HD
・4972 綜研化学
・4972 ユニプレス
・8242 H2Oリテイリング

2020年3月
(買い)
・4636 T&K TOKA
・5975 東プレ
・6371 椿本チェイン
・8904 AVANTIA
・PFE
・SPYD

4月
(売り)
・3834 アサヒネット
(買い)
・GENUINE PARTS CO COM(GPC)

5月
(売り)
・5975 東プレ
・7256 河西工業
・7442 中山福
・9810 日鉄物産
(買い)
・7552 ハピネット

6月
(売り)
・8729 ソニーFH
(買い)
・PFE@32.90ドル×60株

7月
(売り)
・7751 キヤノン
(買い)
・4927 ポーラオルビスHD
・6306 日工
・9513 電源開発
・PFF買い増し(44株)

8月
(売り)
・5949 ユニプレス
・4636 T&KTOKA
・5110 住友ゴム
・6371 椿本チェイン
(買い)
・1413 ヒノキヤグループ
・5214 日本電気硝子
・1948 弘電社
・4634 東洋インキHD
・8008 ヨンドシーHD
・8253 クレディセゾン

9月
(買い)
・9432 NTT
・9433 KDDIを新規購入

10月
(売却)
・9437 ドコモ
(買い)
・8410 セブン銀行
・PM45株買い増し

11月
(売却)
・4927 ポーラオルビスHD
・8242 H2Oリテイリング
(買い)
・8070 東京産業買い
・VTRSスピンオフ

12月
 売買なし

2020年は過去最大の売買銘柄数となりました。

こうして振り返ってみると米国株への投資があまり進まなかった点が悔やまれます。今後の反省材料ですね。

コロナショックが残したもの

今年買ったらすぐに減配されて損切り、なんて銘柄もありましたけどね。

ちなみに高配当ファンドは長期投資が前提となりますが、減配したら即売却というルールを定めています。

思惑と違ったら売るのは当然ですし、安定配当銘柄に投資したい自分にとって、簡単に減配するような銘柄を持っていても意味がないからです。

【高配当株投資】保有株が減配した銘柄は即売りとするべきと考える理由 日本株では減配が続いていますが… 高配当株投資家の皆さんおはようございます。 最近、TLとか見ていても、長期投資とか高配当...

今年のコロナショックでよかったのは、エセ高配当銘柄か株主重視かを見分ける試金石になった点。

今年のポートフォリオは、リーマンショックでもコロナショックでも減配しなかった銘柄なので、将来も自信をもって保有することができます。

成功した銘柄と失敗した銘柄たち

TOBによる利益確定

減配を食らって損切りした銘柄もありますけど、それ以上に成功した銘柄も多かったです。

例えば、ソニーFH。

ソニーにTOBされて、1073円で購入し、約2.5倍の2600円で売却することができました。

ドコモもNTTにTOBされました。ドコモは1,270円で購入し、約3倍の3900円で売却となりました。

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スマホ関連銘柄

ガースー首相になって、スマホ代を安くすると明言して株価が暴落したスマホ関連銘柄。

権利落ち日にもかかわらず、果敢に購入したNTTとKDDIは今のところ順調です。

この半年間で限っていえば、概ね底値圏で買うことができていて含み益も20%から30%となっています。

コロナウイルスに負けない銘柄たち

5月に買ったハピネットは巣籠需要にも助けられたのか、高値更新中で約1.5倍を記録しています。

2月に買った綜研化学も一時は20%以上も下落したものの業績は絶好調。株価も60%程度の含み益です。

他にも、ヒノキヤグループ、CAC-HD、日本電気硝子、日工、ヨンドシーHD、東京産業、クレディセゾンなど、今年購入した銘柄で含み益が出ています。

こんな感じで、高配当をもらいつつ、含み益を受けつつ、二重でオイシイ運用方法を今後も続けていきたいところです。

失敗中の銘柄たち

もちろん、絶賛含み損の銘柄たちもあります。

三井松島HDは約33%の含み損です。

そしてこの銘柄…

株価も買い値から3分の1になってしまいました。いつになったら戻ることやら笑

米国株は追加購入できず反省

米国株ですが、今年はこれだけ急落して良い株を安く買えるチャンスだったのですが、あまり資金を突っ込めなかったのは大反省です。

新規購入できたのは、PFEとGPCぐらいで、あとSPYDとか買ってましたけど、今思えば…

ワタシ

もっと買っておけばよかった…

MMM,SYY,ADM,NUEあたりは高配当+連続増配銘柄でしたからね。次の暴落時には絶対に拾ってやる、と言う感じです。

最後に

ということで今日は2020年の高配当ファンドの振り返りをまとめてみました。

コロナショックの中、投資家として生きてるだけでオッケーという評価もありますけどね。でも、それだけでは満足はできません。

よりスキルを上げながら、2021年も高配当株で運用を続け、本ブログでもアウトプットしていく予定です。

今年もよろしくお願いします!