8月も高配当銘柄を大幅買い増しへ
新型コロナウイルスの感染者数は減るどころか増加傾向にありますが、株式市場は8月に入って元気を取り戻しつつあるように見えます。
我が家で運用している高配当株投資ですが、この数か月間、日本株が軟調に推移する中、徹底して買いを続けてきました。
今日は8月に購入した銘柄や減配を発表した銘柄の売却など、取引履歴についてまとめてみたいと思います。
高配当株売買履歴
【買い】
- 1413 ヒノキヤグループ
- 5214 日本電気硝子
- 1948 弘電社
- 4634 東洋インキHD
- 8008 ヨンドシーHD
- 8253 クレディセゾン
【売り】
- 5949 ユニプレス
- 4636 T&KTOKA
- 5110 住友ゴム
- 6371 椿本チェイン
長期に渡って投資する高配当株投資のはずなんですが、8月は前半だけでこんなに売買をしてしまいまいました。
その理由も含めて振り返ってみることにしましょう!
8月売買が増加した理由
我が家の高配当株運用では、買ったら売らない、基本、長期投資を前提とした方針で運用しています。
しかし、8月は先にあげたように大幅に保有銘柄を入れ替えることになりました。
理由としては3つありまして…
- 決算発表が相次ぎ減配を発表した銘柄が多かった
- 売却した資金で今期も配当維持した高配当銘柄にシフトした
- 株価が下落したため、ボーナスの一部で追加投資した
我が高配当株投資では、減配したら即売りというルールがあります。損切りしてでも売却し、安定的に配当金がもらえる株にシフトするようにしています。
また、夏枯れ相場という言葉があるように一時株価が急落した局面もあり、以下の条件を満たす銘柄を新規買いしました。
詳しいルールはこちらをご覧になってください。
ちなみに7月の売買履歴はこちら
さらに、少ないボーナスから35万円を証券口座に入金。今月も7月に引き続き大幅買い増しを決行しました。
今月わがポートフォリオに仲間入りした銘柄たち
今月購入した銘柄の売買履歴はこんな感じになっています(クリックすると大きくなります)。
それでは簡単に購入した理由を見ていきましょう!
1413 ヒノキヤグループ
関東中心の戸建て注文住宅大手。2020年12月期1Qはさすがにコロナウイルスの影響を受けて大幅減益。
しかし、4月からは業績も復活し、2Qは大幅増益。営業利益ベースで中間期20%程度の上振れ着地となりました。
7月の受注は前年同月比で約30%増。コロナウイルスに負けない強みがあると見ます。
ヒノキヤグループは2022年に向けた中期経営計画も策定済み。売上高2000億円、経常利益150億円を目指すとのこと
配当性向は30%以上と安定配当をうたっているわけではないですが、2007年以降減配はなし。
ワタシは100株1742円で購入。不動産業界とか市況に左右されやすい業態ですが、今後も高配当維持を期待したいところです。
5214 日本電気硝子
FPD用ガラス大手。顧客は韓国・台湾・中国企業。機能材やガラス繊維に注力しています。セクターはガラス土石で、高配当銘柄として貴重な存在です。
配当金は過去1度だけ減配がありましたが、これは決算期の変更に伴うためで、これを除けば2008年以降減配はありません。
2020年12月期決算見通しは減収減益幅が拡大して通期下方修正を発表。ただ、早々と年間配当金は維持する旨を発表したあたりは心強いです。
2020年8月14日現在の株価1878円は予想PER20.2倍、配当利回りは5.32%となっています。
ワタシは100株で1883円で購入。今後の業績回復と配当維持を期待したいです。
1948 弘電社
弘電社は三菱電機系の設備工事業者で依存度約3割。ビル屋内線工事や昇降機設置の建設事業者です。
2021年3月期1Qは大幅赤字を計上。未発表だった通期見通しも減収減益を予想。
ただし、年間配当220円は維持される見通し。このところ、株価は下落気味だったので、100株で4800円で購入しました。
株価は横ばいですが、これからも業績上昇を期待したいところ。
4634 東洋インキHD
東洋インキSCホールディングスは凸版印刷系で印刷インキの国内最大手。液晶パネル用顔料が柱です。創業は1896年と伝統ある企業です。
東洋インキSCホールディングスを100株1948円で購入しました。
株価は2018年1月に3000円を記録して以降、現在は2000円前後で推移しています。
業績面では新型コロナウイルスの影響で通期業績見通しの下方修正を行っています。
中期経営計画では2020年売上高3500億円を目指すとしていましたが、実際の通期見通しは2900億円にとどまり、さらに新型コロナウイルスの影響で売上見込みが2600億円まで減少してしまいました。
このような業績面での低迷を織り込むように株価は下落中。ただし、2020年12月期の配当は早々と現状維持の90円を予定との発表もありました。
紙業界には厳しい状況が続くと思いますが、今後も引き続き安定配当を期待したいところです。
8008 ヨンドシーHD
ヨンドシーHDは、ジュエリー・アパレル・バッグ等のファッション持株会社。ジュエリーブランド「4℃」のエフ・ディ・シィ・プロダクツ、アパレル小売・卸売のアスティなどが主軸。
ヨンドシーHDを100株1800円で購入しました。
ヨンドシーHDは今期大幅減収減益ですが、1Qで配当金を前期並みに維持することを発表。株価は少し戻したものの、さらに下落した局面で購入に踏み切りました。
過去の配当の推移を見ると、2009年以降減配はなく直近の数年間で増配傾向でもあります。
ただ、過去10年間の業績推移を見ると2016年2月期をピークに売上高や営業利益は減少傾向にあります。
コロナウイルス終息により売上が戻ると思いますが、直近の業績推移を見ても、どこまで業績が復活するかがポイント。直近の月次売上高(全社合計)を見ても前期比-10%程度のままです。
今後の推移を見まりたいと思います。
8253 クレディセゾン
クレディセゾンは永久不滅ポイントで有名なクレジットカード会社。今回、株価が急落していたので、200株1018円で購入しました。
株価は2017年10月の2425円をピークに約3分の1まで下落しましたが、チャート的には底値のようにも見えます。購入して1週間程度で15%程度の含み益が出ているのはなんとなく嬉しいものです。
2021年3月期の通期見通しは非開示でしたが、1Qに通期見通しを発表。前年比13%の減益ながらも買い安心感が出たのか株価は反発しています。
過去10年間の業績を振り返ると、2012年を底に売上高は上昇中。純利益も安定しているように見えます。
配当金も2009年以降減配ナシ。過去10年間を見ても増配傾向にあります。
今後引き続き安定配当を期待したいところです。
最後に
ということで今日は、高配当株投資で新規購入した銘柄をまとめてみました。
目先は決算発表が落ち着いてリスクオンっぽい値動き。バリュー株や高配当株に資金が戻ってきた印象です。直近では底堅い展開になりそうな雰囲気です。
ただし、新型コロナウイルスの経済的影響は秋以降にも本格化すると言われいるとおり、まだまだ油断はなりません。
資金を温存しつつ、いつでも追加投資できるように準備をしつつ、監視銘柄にも注目しながら今後の運用を続けていきたいと思います。