個人投資家本

年収300万円掃除夫の僕が1億円貯めた方法を読んで

4月は惨憺たる結果に終わった高配当ファンド。今回の売買は予定どおりの行動だったにしても、ルールや取組み方針自体の改善は日々続けていく必要があると思ってます。

こんなときには読書が一番。ということで手に取ったのはこちらの本です。

発刊日は2013年5月なので今となっては過去の本となりますが、良書というのはいつ読んでも「気づき」を与えてくれるものです。

楽天ブログも読む価値は多大

www9945氏は昔から楽天ブログを拝読していて、リズミカルで軽妙な語り口のような文章は読んでいてとても楽しいし、とてもためになります。

この本ではあまり触れられていませんが、2008年に起きたリーマンショック前後に記されたブログは、他のどんな本よりも読む価値ありです。当時の恐怖心、臨場感が如実に描写されていてどんどんブログに引き込まれていく感じがたまりません。

最近はもっぱらツイッターでの更新ばかりで、その内容も投資関連ではなく旅行記のような感じ。先日もアーリーリタイヤして楽しんでいるブロガーが少ないという記事を書きましたが、www9945氏は全く逆。配当金生活が楽しさが伝わってくる数少ない存在です。

関心させられる点が多い

www9945氏のすごいところはとにかく投資に関するアンテナが広い点。そしてファンタジスタと呼ぶにふさわしい投資手法の自在性にあります。

投資手法はバリュー投資、優待投資、高配当銘柄からチャートを駆使したトレーディングまでとにかく幅広いです。

また、国内のみならず米国株やシンガポールREIT、ベトナム株など世界中の株式運用を継続するなどとにかく守備範囲がすごいです。

ワタシの場合は自分なりのルールや方針をきちんと守ることを重視しています。

しかし、時には頑固で意固地で柔軟さが足りないなと反省させられる場面もあります。

こうしたプライドの障壁なく株式投資に取り組んでこられた著者の柔軟な考え方には敬服するばかりです。

この本から学ぶべきこと

www9945氏は集中投資など大きな損失を被っては這い上がるを繰り返し、大きな資産を手に入れました。

東日本大震災やリーマンショックなど100年に1回と言われる暴落相場がしょっちゅう起こるのが株式市場です。

この事件をきっかけに退場させられる個人投資家や解散に追い込まれるファンドなども多々あります。

目をそむけたくなるようなPFの損失額。そんなときこそ株式相場と冷静に対峙することができたからこそ成功があるのです。

得てして株式市場が調子のいい時は株価ボードをチェックしたり、モチベーションも上がります。リターンを計算したりこのペースでいくと年末にはXXX万儲かるな・・・などなど。

しかし、株式市場が軟調に推移すれば、株価ボードにも興味がなくなり、株式投資への熱意も薄れてきます。そう、人間ですから当然のことです。

そんなときでも株式市場と向き合っていられるか、そこが成功するヒトと成功しない人の決定的な違いがあるのです。

暴落こそ成功の近道~そう思えるように努力する

ワタシ達が株式運用で成功をおさめるには、株式市場の暴落が必要なのではないか、と思うときがあります

ワタシたちはアベノミクスに始まり、トランプ相場に移行した活況な株式市場に慣れすぎてしまっています。

いつ来るか分からない暴落への対処―それはリスクコントロールだったり、資金の確保だったりするわけですが―それ以前にワタシ達投資家における投資マインドを鍛えておくことが必要なのではないでしょうか。

この本は著者の株式投資における失敗談から投資手法まで幅広くフォローされています。

その失敗を糧にして成功を手に入れたプロセスが記されていて読み手に勇気と爽快感を与えてくれます。少なくともさらに投資スキルを上げたい、パフォーマンスを向上させたいと思うヒトには目からウロコの連続となることでしょう

個人投資家の本としては秀逸の「年収300万円掃除夫の僕が1億円貯めた方法」、是非ご一読することをお勧めします。