キヤノンの第二四半期決算は赤字に
昨日、我が高配当株投資で保有しているキヤノンの第二四半期決算が発表されました。
結論から言うと減収減益でとても悪かったです。まさにコロナショックの影響をもろに受けた結果となりました。
そして何より痛いのは、2Qでの減配発表。四半期決算ベースで減配を発表したのは33年ぶりのことらしいです。
今日のポイント
- 業績悪化傾向にとどめを刺したコロナショック
- コロナ禍での大幅減益では減配もやむなし
- 保有株は売却予定
今日は、キヤノンの減配発表について感じたことをまとめてみます。
キヤノン2020年12月期決算のポイント
四半期ベースでは88億円の最終赤字に沈む
まず、四半期決算の結果ですが、大幅減収減益となり、2Q単体では88億円の赤字を計上することとなりました。
2020年12月期の中間期は、前年比-17.8%の減収、営業利益ベースで-71.9%、純利益ベースで80.1%となりました。なんとか黒字をキープした、という印象です。
配当金は減配へ
キヤノンは高配当銘柄としても知られる優良企業。株主還元も積極的で、1988年以降減配はなく、貴重な高配当銘柄であったと言えます。
しかし、昨年の配当性向は100%越え。昨今の業績悪化により、高配当の維持が難しいのではないか、という懸念もありました。
業績悪化の原因
キヤノンの業績悪化は以下のような理由です。
- カメラ不振(スマホのスペック向上に伴う)
- プリンタ不振(販売価格の低下)
- 産業機器は不振
- メディカルが好調も、他の不調をカバーできず
こんな感じでしょうか。
こちらはセクター別の売上高・営業利益を比較したものです。
ご覧のとおり、複合機とLP(レーザプリンタ)のが大ブレーキ、カメラも大幅減収となりました。
インクジェットプリンタのみ気を吐いた状態。在宅ワークにより家庭用のプリンタは好調だったようです。
それでもオフィス向けの複合機、レーザープリンターの不振を補うことはできませんでした。
セクター別では、メディカルシステムが踏ん張っている状態。
プリンタやカメラの不振、ユーロの円高進行など、キヤノンへの向かい風は強がるばかりでした。
そんな中、M&Aで医療系企業を買収するなど、業態の転換も進められてきましたところですが、他のセクターの穴を埋めきれなかった形となりました。
キヤノンの株価はどこまで下がる?
このような業績悪化を織り込んだせいか株価は右肩下がり。2017年末には4472円あった株価は、直近で2077円と半額以下となりました。
ちなみに私が買ったのは2012年夏、2472円で100株購入しました。以降、2020年12月期中間期まで9年間に渡り配当金を受けてきました。
わが高配当株投資のルールとしては減配=即売りということになります。
連続増配などはあくまで年単位ですので、2Qは80円→40円でも4Q時点で140円の配当とするならば保有継続となります。
ただ、四半期ベースでの減配とは言え、コロナショックはまだまだ長引きそうですし、今期予想EPSが40円では高配当の維持は難しいのではないかと。このことからキヤノンの減配は避けられない見通しといってよいでしょう。
最後に
ということで減配を発表したキヤノンの決算概要や今後についてまとめてみました。
キヤノン自体は、2006年頃はピカピカの高ROE銘柄で成長株の筆頭でした。株価も当時は6000円以上(100株)で、株をやりたての私には手出しできない銘柄であった思い出があります。
そんなキヤノンも時代の流れには逆らえなかった…そんな印象です。
今後のキヤノンの業績復活を期待したいですね。
でもあんた明日売るんでしょ?
くじけずに高配当株投資、がんばりましょう!