今日は2022年の高配当株投資の総括として1年間の運用成績を振り返ります。
私は2012年から高配当株投資を開始。これ以降、配当金重視、長期保有、そしてサラリーマンの強みを生かした入金投資を続けてきました。
やっていることは単純です。
- 配当利回り4.4%以上の銘柄に投資する
- 2009年以降減配ナシ(記念配、特別配は除く)
- 過去10年間営業利益ベースで赤字がない
対象となる銘柄を淡々と買い増していくだけの投資法です。
配当金投資は儲からないとか、やっぱり株式投資は成長株だよね、とか、高配当株投資にはいろんな批判もあります。
もちろん、運用していく中で様々な失敗もありました。
愚直に続けることが大事だと信じ続けて今日に至る我が高配当株運用。2022年の運用成績はどうなったのでしょうか。
改めてこの1年間を振り返ります。
高配当株投資2022年総括
運用パフォーマンス
2022年の我が高配当株運用成績はこのようになりました。
ファンド | 年初来成績 |
高配当株ファンド(日本株) | +10.34% |
高配当株ファンド(米国株) | +19.62% |
高配当株ファンド(トータル) | +14.15% |
2022年の運用成績は、日本株が+10.34%、米国株が+19.62%、日本株と米国株の合計は+14.15%となりました。
2022年の運用成績はぶっちゃけ上出来です。
というか出来過ぎで2023年の反動が怖いよ。
ちなみにインデックスと呼ばれる株価指数は以下のとおりとなっています。
ファンド | 年初来成績 |
日経平均株価 | -9.37% |
TOPIX | -5.05% |
NYダウ | +3.31% |
わがファンドは上記インデックスを上回る良好な成績に終わりました。
総資産の推移
2022年12月末時点の資産残高は28,091,940円となりました。
2022年1月1日時点の資産は21,769,424円でしたので、約640万円ほど資産が増加したことになります。
毎年、130万円の入金を目標としていますが、今年は計画を超える284万円を投資資金に回すことができました。
追加投資の内訳
- 日本株→2,840,000円
- 米国株→ 0円
入金時期
- 1月 200,000円
- 2月 550,000円
- 3月 400,000円
- 4月 100,000円
- 5月 590,000円
- 6月 150,000円
- 10月 600,000円
- 12月 250,000円
2022年は日本株が低迷したことや円安ドル高が進行したため、米国株の追加投資は0円となりました。
追加資金は全て日本株への追加投資となります。2023年は追加投資が遅れた米国株に重点的に投資していきます。
受取配当金
日本株
日本株の配当は464,644円となり、昨年の327,422円に比べて約40%増となりました。
積極的に追加投資を行った成果が配当金の増額につながりました。
米国株
米国株の配当金は2,452.76ドルとなり、昨年の2,268.65ドルに比べて微増にとどまりました。
年間を通してCPを高めにキープしていたことが最後まで響きました。
2022年運用成績詳細
高配当株ファンドの運用推移をまとめると以下のとおりとなります。
このように見てみますと今年1年間を通じて各種インデックスを大きく上回っています。出来過ぎですね。
日本株の高配当株運用は1月こそ大幅下落で始まりましたが、年初から6月の期間と10月の株価が下がった段階で追加投資できたために、結果的に大幅プラスを記録できました。
米国株は円建てで計算しています。ドル円相場にあわせて資産は大きく増減することになります。
今年は配当利回り2.1%以下は売りとなるルールを適用。年初にTGTとQCOMを売り切った影響で、その後の金利高による株安を回避することができました。
2022年1月の売買の振り返りです。
— うえけん@高配当株長期投資家 (@okiraku_tohshi) January 24, 2022
日本株
2485 ティア 600株×440円購入
米国株
QCOM $51.50買い→$178.22 売り(60株)
TGT $53.70買い→$217.55 売り(40株)
米国株は約5年保有でQCOMは約3倍、TGTは約4倍での利益確定となりました😀
CPは約2万ドル。次は何買おうか😅
日米株ともに2022年は反省点もたくさんありましたが、運よく概ね歯車がかみ合った1年になりました。
売買履歴
2022年の売買履歴は以下のとおりとなりました。
日本株 | 買い | 売り |
2月 | 1941 中電工 3228 三栄建築 5901 東洋製罐 | |
3月 | 2311 エプコ | 1413 ヒノキヤG |
4月 | 1980 ダイダン 4042 東ソー 6718 アイホン | |
5月 | 4041 日本曹達 4042 ダイセル 4220 リケンテク | 7552 ハピネット 6718 アイホン |
6月 | 4095 日本パーカ | |
10月 | 1951 エクシオ 7593 VT-HD 9034 南総通運 | |
12月 | 9381 エーアイティ 7775 大研医器 7643 アドヴァンG | 9442 コネクシオ |
日本株は4銘柄を売却し、17銘柄の新規組み入れを行いました。
売却の4銘柄のうち、ヒノキヤグループとコネクシオはTOBによるもの。ハピネットとアイホンは減配したことによる売却です。
そして、新たに17銘柄を新規購入。金額ベースで過去最大の買い越しとなりました。原油高、資源高の影響か安くなった化学セクターで多くの銘柄を仕込めたのは良かったです。
米国株 | 買い | 売り |
5月 | WBA | ー |
6月 | MMM | ー |
9月 | VZ WBA | ー |
10月 | MO | ー |
米国株は売りはなし。年間を通して高配当株を安くなったところで少しずつ拾っていった一年でした。
監視銘柄は欲しい銘柄が減ってきている印象です。買えるときは恐れずに思い切って買う、そんな強い気持ちで高配当株投資を続けていきます。
なお、今年1年の売買履歴や月次パフォーマンスの記録を参照したい方は、こちらをご覧になってください。
2022年12月末時点でのポートフォリオ
2022年12月末時点でのポートフォリオです。
日本株
CD | 銘柄 | 12月末株価 |
1518 | 三井松島HD | 2,977円 |
1939 | 四電工 | 1,734円 |
1941 | 中電工 | 2,088円 |
1948 | 弘電社 | 4,070円 |
1951 | エクシオG | 2,248円 |
1961 | 三機工業 | 1,549円 |
1980 | ダイダン | 2,192円 |
2169 | CDS | 1,815円 |
2311 | エプコ | 703円 |
2485 | ティア | 418円 |
3109 | シキボウ | 969円 |
3143 | オーウィル | 1,076円 |
3228 | 三栄建築設計 | 1,492円 |
3513 | イチカワ | 1,315円 |
3817 | SRA-HD | 3,030円 |
4041 | 日本曹達 | 4,320円 |
4042 | 東ソー | 1,570円 |
4095 | 日本パーカ | 938円 |
4202 | ダイセル | 955円 |
4220 | リケンテクノス | 481円 |
4327 | 日本SHL | 2,642円 |
4410 | ハリマ化成G | 813円 |
4634 | 東洋インキ | 1,800円 |
4709 | ID-HD | 939円 |
4725 | CAC-HD | 1,432円 |
4972 | 綜研化学 | 1,724円 |
5187 | クリエート | 880円 |
5214 | 日本電気硝子 | 2,344円 |
5280 | ヨシコン | 1,049円 |
5464 | モリ工業 | 2,750円 |
5901 | 東洋製缶HD | 1,622円 |
6870 | フェンオール | 1,373円 |
7466 | SPK | 1,375円 |
7593 | VTHD | 472円 |
7463 | アドヴァンG | 859円 |
7775 | 大研医器 | 449円 |
8008 | ヨンドシーHD | 1,747円 |
8070 | 東京産業 | 752円 |
8125 | ワキタ | 1,194円 |
8133 | 伊藤忠エネクス | 1,050円 |
8253 | クレディセゾン | 1,701円 |
8306 | 三菱UFJ | 889円 |
8410 | セブン銀行 | 262円 |
8591 | オリックス | 2,119円 |
8725 | MS&AD | 4,224円 |
8793 | NECキャピタル | 2,146円 |
8904 | AVANTIA | 792円 |
9034 | 南総通運 | 1,267円 |
9055 | アルプス物流 | 1,145円 |
9381 | エーアイティー | 1,400円 |
9432 | 日本電信電話 | 3,762円 |
9433 | KDDI | 3,982円 |
9445 | フォーバル | 321円 |
9513 | 電源開発 | 2,096円 |
9717 | ジャステック | 1,149円 |
9769 | 学究社 | 1,802円 |
米国株
TICKER | NAME | PRICE |
EMR | Emerson Electric Co | $96.06 |
GIS | General Mis Inc com | $83.85 |
GPC | Genuine Parts | $173.51 |
IBM | Information Bussiness Machine | $140.89 |
LEG | Leggett & Platt | $32.23 |
MCY | Mercury General Corp | $34.2 |
MO | Altria Group | $45.71 |
MMM | 3M | $119.92 |
PFE | Pfizer | $51.24 |
PM | Phillip Morris IntI Inc | $101.21 |
SO | The Southern Company | $71.41 |
SPYD | SPDR PF SANDP500 | $39.58 |
VTRS | VTRS VIATRIS INC | $11.13 |
VZ | Verizon Communications Inc | $39.4 |
WBA | Walgreens Boots Alliance Inc | $37.36 |
XOM | EXXON MOBIL | $110.3 |
なお、各銘柄の平均取得株価や配当利回りなど詳しく知りたい場合はこちらのページをご覧ください。
2023年の方針
2022年は自分なりの投資成績を残せました。ただ、この反動で高配当株の調子はイマイチなんじゃないかと思うんです。
高配当株投資が今年苦戦すると思う理由🔆
— うえけん@高配当株長期投資家 (@okiraku_tohshi) January 27, 2023
✅昨年かなり好調だった
✅高配当株推奨記事が増えた
✅期待しない方が上がる気がする
✅苦戦と思ってた方が上がって嬉しい
✅基本的に悲観論者
それでも高配当株投資を続けていきます😄#高配当株 #投資初心者と繋がりたい
2023年も基本的な方針に変わりはありません。
とにかく愚直に高配当株を買い増す戦略を継続します。ただし、以下のことに留意して2023年の運用につなげていきたいと思います。
投資枠、パフォーマンス等
2023年の目標は以下のとおりとします。
- 追加投資130万円以上
- 運用利回り4%以上
- 受取配当金前年比+20%以上
- 2023年12月末総資産3,056万円目標
2023年も例年どおりの運用成績を目標とします。
配当利回りの向上
我が保有銘柄の時価総額は28,090千円程度。時価総額に対して受取配当金が少ないのは、株価上昇の恩恵を受けているためです。
我が高配当株運用の目的はできるだけたくさんの配当金を受け取ることにあります。
配当利回り2.1%を下回る銘柄は入れ替え銘柄として、より魅力的な高配当株に乗り換えるなど、従来以上に高配当株に特化した運用を続けていくこととします。
非課税口座の見直し
2024年から証券税制が見直しとなります。
証券税制の見直し
- ジュニアNISA終了(2023年で終了)
- 新NISA開始(2024年から開始)
2024年から新NISAが拡充されます。個別成長株は年間240万円(積立運用込みで360万円)、一生涯で1,800万円(個別成長株の場合は1,200万円)まで非課税での運用が可能となります。
2023年は新NISA口座運用に向けた準備期間として位置づけ、将来を見据えた運用口座の組み替えも進めていきます。
まず今年は2023年は高配当ファンド2ndを開始、より割安な高配当株の買い増しを行うこととします。
米国株投資の継続
2022年は米国株が堅調であったことや円安進行のため、追加投資を行うことができませんでした。
2023年は国内においても金利上昇による円高進行懸念などが予想されます。
為替動向に合わせてドル積立てを実施するなど長期的な視点での投資を強化していきます。
分散投資
国内株では幅広く分散投資を行っているものの、高配当株銘柄に特化しているため、一部のセクターに投資銘柄の偏りが見られる状態です。
現時点でも保有していないセクターへの投資に心がけ、分散投資によるリスク低減に向けて取り組んで行きます。
最後に
今日は我が家で運用している高配当株投資の2022年振り返りをまとめてみました。
このパフォーマンスを見て、いやあ、大したことない、おいらのほうがもっと儲かっている…そんな風に思う人がいるかもしれません。
でも、我が高配当株投資はバイアンドホールドを前提としたらくちん投資法です。
投資に時間をかけることなく、インデックス以上の成績をたたき出すことが可能になるのです。
今回の記事を見て、
私が実践している高配当株投資に興味があるな…
そんな風に思ったら、ぜひこちらの記事から私の投資手法を知ることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
今年も高配当株投資を続けていきます。