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2018年3月期決算の高配当ファンド組入れ銘柄を振り返る~今年も順調に増配してくれました

2018年3月の決算は?

今日は高配当個別銘柄でポートフォリオを組んでいる高配当ファンド(通称LTIファンド)の話題です。

このファンドの組み入れ銘柄の多くは3月期決算。5月上旬には各銘柄の決算が発表されました。

今期のわがファンドの運用状況を占う各銘柄の業績や配当金の状況を見てみましょう。

EPSと配当金の推移を振り返る

PublicDomainPictures / Pixabay

直近の決算発表があった、高配当ファンドの組入れめいがらのEPSと配当金の推移を表にまとめてみました。

区分EPS配当金
CODE銘柄2018年3月期2019年3月期2018年3月期2019年3月期
3143オーウィル95.29円100.01円33円33円
4502朝日ネット19.53円28.4円18円18円
4502武田製薬239.35円177.91円180円180円
6379新興プランテック96.31円77.88円39円32円
7466SPK253.31円266.87円65円67円
8018三共生興40.4円26.51円15円15円
8125ワキタ75.28円78.84円30円30円
8306三菱UFJフィナンシャル74.55円79.8円19円20円
8729ソニーFH119.3円126.44円60円62円
8793NECキャピタル278.93円185.76円50円50円
9055アルプス物流69.05円76.47円18円18円
9437ドコモ201.73円192.42円100円110円
9769学究社91円94.55円60円60円

赤字は2019年3月決算で増配が見込まれる銘柄であることを示しています。

7466 SPK

自動車用補修・車検部品の国内外卸。配当金は20年連続増配を記録。ワタシが購入したのは2012年の夏ごろで、以降、配当金は当時55円から67円まで増配。

株価も購入単価1380円から一時は3000円をオーバーするなど約2倍超となっています。

予想PERは10倍程度、PBRは0.9倍と万年割安株の状態。ただし、配当利回りも3%を割るなど高配当銘柄としてはやや物足りません。追加投資は行わない予定ですが、今後も安心してホールドできる銘柄です。

9437 NTTドコモ

NTTドコモは10%の増配。わたしが購入単価は1200円程度なので、実質的な配当利回りは8.66%となっています。配当利回り8%の金融商品って世の中にはそうそう見つかりませんよね。

ドコモに関しては、MVNOの参入など業績への影響も懸念されましたが、お得な格安SIMには目もくれない情弱な人々がいる限り、割高なキャリアスマホユーザーは全滅することはありません。

5Gを初めとした新技術の開発を始め、3大キャリアは潰れないし、潰せない将来も安泰な会社のひとつなんだと思っています。

8306 三菱UFJフィナンシャルグループ

19円から20円に増配。

銀行はオワコンなんて言葉を聞きますが、メガバンクもキャリアと同様に潰れないというか潰せないでしょう。また、銀行という業態は今後も存続し続けるでしょう(少なくともワタシが死ぬまでの間は)。

購入単価は404円なので、実質的な配当利回りは約5%。銀行業界では低金利の今が最悪の時期だと思いますので、これを乗り越えて将来の業績拡大を目指して欲しいところ。

8729 ソニーフィナンシャルホールディングス

ソニーフィナンシャルホールディングスも60円から62円に増配。このソニーフィナンシャルホールディングスへの投資こそ高配当銘柄の理想的な展開。

安定配当銘柄だった会社が一時的な業績の悪化で株価が下落して配当利回りが4.4%を超過、その後に業績回復、そして株価上昇。

こうした流れで行くと、含み益も増え、増配の恩恵も受けられることになります。

今後も業績の向上と増配を継続して欲しいところです。

6379 新興プランテック

製油所、石油化学プラントの日常メンテ、各種修繕工事が柱。今期は39円から32円に減配となりました。

減配=即売りのルールなのですが、今回の減配は前期、前々期の業績が良かったことによる反動。買値のときの配当金30円を割らない限りは売却せずにそのまま配当金を受け取りたいと考えます。

保有銘柄一覧

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ということで、今回の決算の数字を最新版に更新しました(株価は5月22日現在)。今月も無事決算を乗り越えることができたようです。

配当金の再投資で資産を増やす

ということでわが高配当ファンドについてまとめてみした。

このようなファンドを運用していると、値上がり益を気にすることがなくなります。それは減配がない限り保有株を売ることはないからです。

キャピタルゲインで資産を増やす、ということよりも、受取配当金を増やして安定したCFを生み出すこと、そして、配当金を再投資に回すことで複利の効果を最大限活用し、お金を生むエンジンとして強化していく予定です。

現在の日本株はとにかく高すぎて、手を出せない水準です。何を買えばいいか迷っていた、民主党政権時代の日経平均8000円台が懐かしいです(戻りたいとは思いませんが)。

いつでも買い出動はできるように、投資資金と心の準備だけは忘れないようにしたいと思います。