今日は我が家で運用している高配当ファンドのうち、決算発表があった銘柄の業績チェックをしていきたいと思います。
高配当銘柄とは言え、業績面でのチェックは欠かせません。仮に業績が悪化して配当金が減額されるようであれば…
はいはい、残念でしたね。売却、売却…
高配当株運用=長期投資だからと言って、必ず保有し続けなければいけない理由はありません。むしろ、自分がその銘柄を買った理由が崩れたとき、それは立派な売りのタイミングになるのです。
長期投資目線で買うのは重要ですが、長期投資は目的ではないです。
中には配当株運用のブログなどでも、買い条件の目線は超厳しいのに、減配されて配当利回りに魅力がなくなっても持ち続けるトンチンカンな運用を続けている人がいますが…。
未練がましい運用に未来はないです。将来に渡って高配当・運用益を期待できるポートフォリオで市場という荒波を乗り切っていくべきです。そのためにも、日々の業績チェックは欠かせません。
詳しくはこちらの記事にも書いていますので参考までにご覧ください。
ということで、今日は保有株の業績、そして配当金は一体どうなったのか?まとめていきたいと思います。
うわー、そんな銘柄買ってんだ、センスわりー
あ、この銘柄、あたしも持っている、一緒に応援したいわー
みたいな軽いノリで、今日の記事を読んでくれると嬉しいです!
ということで行ってみましょう!
決算発表があった銘柄
10月1日から10月30日の間で、保有株36銘柄中、13銘柄の決算発表が行われました。
- 2914 JT
- 4327 日本SHL
- 4927 ポーラオルビス
- 5187 クリエートメディック
- 5214 日本電気硝子
- 7466 SPK
- 8008 ヨンドシーHD
- 8133 伊藤忠エネシス
- 8242 H2Оリテイリング
- 8904 AVANTIA
- 9055 アルプス物流
- 9433 KDDI
- 9513 Jパワー
さて結果はどうなったのか、今回4つの指標で評価したいと思います。
- 割安度…主にPER、PBRなどの株価指標で評価します。
- 業績安定度…前期に比べて業績増減で評価します。
- 配当利回り…配当利回りの配当を評価します
- 配当安全度…配当性向による高配当継続可否を評価します。
なお、配当利回りの評価は私の買値を基準として判断しています。現在の株価水準では配当利回りが低いものも含まれていますので注意してください。
2914 JT
高配当株と言えばJT、個人投資家も人気のある銘柄ですが、2020年12月期決算を発表。結果は減収減益でした。
ながらも、前回の業績見込みから8%程度の収益が上振れました。
これでもって業績面で安心というわけではありませんが、今期の減配可能性若干薄れたかな?という印象。来期以降の業績向上につなげてもらいたいです。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★★☆ |
業績の安定度 | ★★☆☆☆ |
配当利回り | ★★★★★ |
配当安全性 | ★★☆☆☆ |
投資判断 | 保有継続 |
4327 日本SHL
日本SHLの2020年9月期の決算が発表されました。今期は売上高は横ばいながらも前年比+13%程度の増益でした。
20201年9月期の業績見通しはほぼ横ばい。配当は記念配を落としましたが、業績上振れ・増配も期待したいです。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★☆☆ |
業績の安定度 | ★★★★☆ |
配当利回り | ★★★☆☆ |
配当安全性 | ★★★★☆ |
投資判断 | 保有継続 |
4927 ポーラオルビス
ポーラオルビスHDの2020年12月期第三四半期決算が発表されました。結果は想像以上に悪かったです。ネット販売等への移行等も想定以下で、業績は大幅な減収減益。
業績の下方修正も行い、配当金も前期116円から50円に減額とされました。インバウンド関連銘柄でもあり、今期は厳しいと思っていましたが残念ながらポーラオルビスへの投資は失敗に終わりました。
指標 | 評価 |
割安度 | ★☆☆☆☆ |
業績の安定度 | ★★☆☆☆ |
配当利回り | ★☆☆☆☆ |
配当安全性 | ★☆☆☆☆ |
投資判断 | 売り |
5187 クリエートメディック
2020年12月期第三四半期の決算発表。結果は減収減益となりました。やはりコロナショックの影響が大きかったようです。
今期の業績予想は非開示ですが、配当金は前年どおり継続を予定。今後の業績発表を見まもりたいです。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★☆☆ |
業績の安定度 | ★★☆☆☆ |
配当利回り | ★★★☆☆ |
配当安全性 | ★★★☆☆ |
投資判断 | 保有継続 |
5214 日本電気硝子
日本電気硝子の2021年12月期の3Qは二けた減収ながら、営業利益は微減、経常利益ベースでは前年同期比+22%で推移しました。
前回発表した業績に比べて順調に推移した模様で、業績予想の上方修正も行っています。
- 薄型パネルディスプレイ(FPD)用ガラスが好調
- ガラスファイバについても、自動車関連市場を中心に需要が回復
引き続き好業績を期待したいです。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★☆☆ |
業績の安定度 | ★★★☆☆ |
配当利回り | ★★★★☆ |
配当安全性 | ★★★☆☆ |
投資判断 | 保有継続 |
7466 SPK
SPKの2021年3月期中間決算は大幅な減収減益となりました。やはりコロナウイルスの影響が大きかったようです。ただし、自動車関連銘柄としては頑張っているほうではないでしょうか。
配当金は株式分割(1→2株)を考慮して増配。これで増配は23期連続。来期以降の業績復活に期待したいところ。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★☆☆ |
業績の安定度 | ★★★☆☆ |
配当利回り | ★★★★☆ |
配当安全性 | ★★★★☆ |
投資判断 | 保有継続 |
8008 ヨンドシーHD
ヨンドシーHDの2021年2月期決算が発表されました。結果は大幅減収減益でしたが、今期末に向けて業績復活につながる内容でした。
決算にあわせて中間期見通しの上方修正も発表。
- アパレル事業が想定以上に好調に推移
- デイリーファッション「パレット」既存店が大幅に伸長
- 店舗の減損損失の発生も想定を下回る。
通期見通し、配当予想は据え置き。今後の業績復活に期待したいところです。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★☆☆☆ |
業績の安定度 | ★★☆☆☆ |
配当利回り | ★★★★☆ |
配当安全性 | ★★☆☆☆ |
投資判断 | 保有継続 |
8133 伊藤忠エネシス
伊藤忠エネシスの2021年3月期の中間決算は減収増益となりました。巣ごもり関連としてLPガスや電力の販売が寄与したとのこと。
通期見通しは据え置いていますが、通期決算に対する進捗は62.7%に達し、5年平均の44.3%も上回っています。今後の業績上振れ→増配に期待したいです。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★★☆ |
業績の安定度 | ★★★★☆ |
配当利回り | ★★★☆☆ |
配当安全性 | ★★★★☆ |
投資判断 | 保有継続 |
8242 H2Оリテイリング
H2Oリテイリングの2021年3月期決算は大幅減収、大幅赤字となりました。まあ、ここまで閉店が続くと仕方がないですよね。
未定から赤字へ。配当も前期40円から25円に減額されました。H2Oリテイリングに投資したのは、過去の配当金推移(減配ナシ)、コロナにも負けない財務面での体力といったところ。ただ、さすがに厳しかったですね。
指標 | 評価 |
割安度 | ★☆☆☆☆ |
業績の安定度 | ★☆☆☆☆ |
配当利回り | ★☆☆☆☆ |
配当安全性 | ★☆☆☆☆ |
投資判断 | 売り |
8904 AVANTIA
名古屋を中心に戸建て・マンション販売を行うAVANTIAの2020年8月期決算が発表されました。結果は増収減益と厳しい内容でした。
配当金は来期も同額を継続。
2021年8月期は増収増益予想。2030年には売上高1000億円、経常利益60億円と言った会社計画も策定。このまま順調に会社の規模も成長していってほしいものです。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★★☆ |
業績の安定度 | ★★★☆☆ |
配当利回り | ★★★★☆ |
配当安全性 | ★★★☆☆ |
投資判断 | 保有継続 |
9055 アルプス物流
アルプス物流の2021年3月期中間決算は大幅減収減益となりました。ただ、当初の業績予想は売上高440億円、営業利益は10億円予想としていて、9月中旬に中間期見通しの上方修正もしています。
減益の理由としては…
- 米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの影響
- 電子部品業界の荷動き不透明
- 小売企業の宅配貨物量は先行きが厳しい
とのこと。引き続き頑張ってほしいところです。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★☆☆ |
業績の安定度 | ★★★☆☆ |
配当利回り | ★★★☆☆ |
配当安全性 | ★★★★☆ |
投資判断 | 保有継続 |
9433 KDDI
スマホ代4割で話題となったKDDIの2021年3月期中間決算が発表されました。業績はヨコヨコでした。
通期見通しも据え置いていて、スマホ4割値引きの圧力もどこ吹く風?といったところです。
同時に84,000千株を上限とした自社株買い、トヨタ自動車と資本提携も発表。今後の事業拡大と株主還元を期待します。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★★☆ |
業績の安定度 | ★★★★☆ |
配当利回り | ★★★☆☆ |
配当安全性 | ★★★★☆ |
投資判断 | 保有継続 |
9513 Jパワー
こちらも株価が急落中のJパワーの中間決算です。結果は減収、営業利益・純利益ベースで増益となりました。
通期見通しも若干上方修正を発表。配当金も減配はなさそうです。
ただし、業績面では、電気事業の火力の燃料価格の低下や電力市場価格の下落等による売上高は減少しており、増益も株式売却益(特別利益)を見込んでいます。配当性向は低いですが、引き続き油断はできませんね。
指標 | 評価 |
割安度 | ★★★★★ |
業績の安定度 | ★★★☆☆ |
配当利回り | ★★★★☆ |
配当安全性 | ★★★★☆ |
投資判断 | 保有継続 |
まとめ
ということでまとめますと…
- 13銘柄中2銘柄は売り(ポーラオルビス、H2Oリテイリング)
- その他銘柄は保有継続
ということになりました。あーつかれた。
失敗を恐れていたら株なんかできんよ。
最後に
ということで今日は、わが高配当株投資の保有銘柄、決算チェックを行いました。
36銘柄も保有していると決算チェックが大変ですが、できるだけ分散することが減配リスクを押し下げると思っています。引き続き分散投資を決行していきます。
他の保有銘柄についても決算発表があったらまとめてチェックしていきたいと思います。